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トルコ・リラ暴落でババを引くのはだれか

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いよいよトルコ・リラの大暴落の瞬間が迫ってきました。だれが、ババを引くのでしょうか。

 手元にある資料によると、 2017年前半では、27億3600万ドル(約2986億円)水準であったトルコの対内直接投資額(純負債の形成)は、今年同期に41億8000万ドルに増大しています。

 同時期のトルコの対外直接投資(純資産の取得)は、横ばいで16億4500万ドル(約1796億円)水準となっており、大幅な入超でした。というか、借金が増えている(笑)

 そして、やはり2017年上半期で、トルコに投資した国は、順番にスペイン(24.3パーセント)、オランダ(20パーセント)、カタール(13.2パーセント)、アゼルバイジャン(7.5パーセント)、ベルギー(5.2パーセント)でした。実に全投資の68%が、欧州でした。

 欧州に次いでトルコ投資が多かったのは、アジアの11億4300万ドル(約1248億円)でした。日本からの投資額は不明ですが、おそらくは中国からの投資が多いのではないでしょうか。

 ただ、昨年7月には、ドイツのガブリエル外相が、トルコへの渡航や投資に対する注意を喚起しています。この件も、ドイツの人権活動家ペーター・シュトイトナー氏がテロ組織を支援していたとしてトルコ当局に逮捕されたことが引き金でした。現在のアメリカ国籍の牧師がとらわれている状況とよく似ていますね。

 ユーロの中核をなすドイツにも見捨てられたことで、トルコ・リラは暴落を始めたともいえそうです。そして、逃げ遅れているとすれば、リラ暴落で一番被害を受けるのが欧州、特にスペイン、オランダ、ベルギーで、その次に中国となるでしょう。