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バルカン半島に手を伸ばすロシア

 なぜだか今日はロシアのエントリーが続きますね。セルビアにMig29の導入が導入される見込みです。覇者であるのは中東だけでないという話ですね。バルカン半島にロシアが勢力拡大を目論むというのは、第一次大戦の繰り返しのようにも見えます。

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 月曜日にロシアはMig29のセルビアへの供給を開始した。これはモスクワが約束した軍事援助の一環であるがが、バルカン半島の緊張を高める可能性がある。
 2機の解体された戦闘機が、月曜日の午後に、ベオグラードの軍の空港に、ロシアの輸送機で運搬された。全6機がそろうのは10月20日になる予定だ。その時、ロシアセルゲイ・ショイグ防衛相もセルビアの首都を訪問する予定になっている。
 モスクワはMig29を無料で譲渡する。しかし、中古の航空機のメンテナンスには年間2億3千6百万ドルが必要となる。
 ロシアは、それ以外に、セルビアに対して30両の戦車と30両の装甲車を提供することになっている。セルビアは1990年代に、ユーゴスラビア崩壊後、周辺のクロアチアボスニアコソボと戦闘状態にあった。
 セルビアのアレクサンドル・ヴチッチは、月曜日に、航空機に加え、セルビアは対空防衛も強化すると述べている。セルビアは、ロシア製のS-300の口中を交渉中である。
 ヴチッチは、「我々は自由と独立を守り続ける」と述べている。
 セルビアは、EU参加のために準備を行っている。しかし、モスクワからの政治的圧力のために、クレムリンの方に傾く傾向がある。ロシアはバルカン初頭の国々がNATOやその他の西側の組織に加盟しないように努力している。
 セルビアは西洋の軍事同盟である平和のためのパートナーシッププログラムの一員である。
 NATOのある官僚は、匿名を条件に、「Nato加盟国がどこから武器を購入するかはそれらの国の判断である。その点ではNATOからの制約は存在しない」と述べている。
 セルビアのライバルでNatoの加盟国であるクロアチアは、既に古くなったMig21を更新するために、新戦闘機の導入を検討している。その候補となっているのは、イスラエル版のF-16スウェーデンJAS-39グリペンである。

Serbia receives Russian MiG-29 jets during tension in the Balkans