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トランプ大統領の訪中が決定

 たまには他の日本語メディアを出し抜くのは重要なことでしょう。

  かつてトランプは中国の指導者を気に入っていると語っていました。しかし、それから数カ月もしないうちに、中国の貿易政策を批判するようになり、北朝鮮にも十分な圧力をかけていないと批判するようになりました。そして、7月には中国ならば容易に危機を終わらせることができると主張していたのです。
 しかし、中南海の見解は異なっていました。アメリカと中国が、朝鮮半島の非核化で合意する一方で、それを実現する手段で意見を異にすると考えているのです。北朝鮮問題に関しては、ワシントンでも危機感が高まっています。気がつけば、米国本土が北朝鮮ICBMの射程に入っており、しかも核開発も着実に進めているのですから。そして、中国はその厄介な隣人ともう何年も共存してきたのです。
 とするならば、北朝鮮問題を媒介として米中の接近が見られることになります。第一義的には、これは日本に取って容易ならざる事態です。米中の接近は、米中による日本の挟撃を意味するからです。ただ、米中接近が無条件に可能であるとも思えません。南シナ海の領有問題は全く解決の目処が立っていないためです。
 ただ、この時期にアメリカが動かなければ、北朝鮮問題はさらにこじれることになるでしょう。米中間で合意が形成されるかどうかは微妙なところです。
 それ以前に、金正恩の背後には誰がいるのかも重要な視点です。現在のところ、中朝関係は全く機能しておらず、金正恩を背後から支援しているのはロシアのプーチン大統領と考えられます。プーチンを抱き込まなければ、北朝鮮問題の根本的な解決はあり得ないでしょう。