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北朝鮮から金を搾り取るアメリカ

 

 上の財布、何気におしゃれですね。プエブロ号は現代では話題にもなりませんが。

 「 北朝鮮が1968年、米海軍の情報収集艦を拿捕(だほ)し乗組員を拘束したプエブロ号事件で、ワシントンの連邦地裁は今月、拘束中に拷問があったとして、元乗組員や遺族に23億ドル(約2400億円)を支払うよう北朝鮮に命じる判決を下した。米政府系放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)などが25日に報じた。
 情報収集艦「プエブロ」は68年1月、北朝鮮東岸沖で調査活動中に北朝鮮側から攻撃を受け、乗組員1人が死亡、82人が拘束された。乗組員らは約11カ月後に解放されたが、プエブロの船体はその後も北朝鮮に係留されている。
 AFP通信によると、連邦地裁は今月16日の判決で、乗組員らが「拘束中に肉体的および精神的な虐待を受けた」と認定。損害賠償を11億5000万ドルと算定した上で、懲罰的措置として2倍に増額した。
 北朝鮮は事件後、プエブロが領海内でスパイ活動に当たっていたと主張したが、米当局は国際水域だったと反論。AFPによれば、米政府が任命した調査担当官は、北朝鮮で受けた拷問によって「乗組員の多くが(解放後も)職業生活や私生活に支障を来し、自殺を図った者もいる」と記している。
 外国政府は通常、米国の裁判所で訴訟の対象外だが、2016年の関連法改正でテロ支援国に関しては訴訟が可能になった。トランプ前政権が17年に北朝鮮をテロ支援国に再指定したことを受け、元乗組員や遺族ら100人超が18年2月、訴訟を起こしていた。」

北朝鮮に2400億円支払い命令 53年前のプエブロ号事件―米裁判所:時事ドットコム

 これはバイデン政権が北朝鮮と交渉を始める狼煙のようなものでしょう。残念ながら、トランプの時代のような温和な交渉にはなりそうにもありません。仮に国交を結んだとしても、これだけの金額を支払えということですから、金正恩には受け入れられない話ですね。結論を言えば、バイデン政権は北朝鮮に対して厳しく当たるということでしょう。それでは韓国に優しく当たるのかといえば、決してやさしくなさそうです。バイデンがまとめあげた慰安婦合意を韓国が一方的に放棄したためです。韓国のその後に期待しています。