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深まるミャンマーの混迷

 

図解 ミャンマー 早わかり (中経出版)

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前回にもお伝えしていましたが、泥沼化する5秒前というところでしょうか。

 「 ミャンマーで国軍がクーデターを強行し、実権を掌握してから3月1日で1カ月になる。市民らの抗議行動が全土で続く中、国軍は28日、実力行使を強め、地元メディアによると、最大都市ヤンゴンなど各地でデモ参加者計10人以上が死亡した。市民に対する弾圧を一段と強化し、多数の犠牲者を出したことで、国軍のミン・アウン・フライン総司令官の責任を問う声が高まるのは必至だ。
 ヤンゴンでは28日、街頭に繰り出したデモ隊に治安部隊が発砲し、地元メディアは教師1人を含む少なくとも3人が死亡したと報じた。ヤンゴンでデモ参加者が死亡したのは初めて。南部ダウェーでも強制排除に乗り出した治安部隊が発砲し、4人が死亡したと伝えられた。このほか、第2の都市マンダレーで1人、中部バゴーで2人、中部パコックで1人が死亡したと報じられている。」

ミャンマー国軍、弾圧強化 デモ隊10人超死亡か―クーデターから1カ月:時事ドットコム

これではミャンマーに進出した企業は工場を稼働させることもできないでしょう。事業そのものの継続性が損なわれています。このまま状況が悪化して人民解放軍が直接ミャンマーを統治することになれば、ミャンマー国民の抵抗はますます激しくなるでしょう。

 なぜこんなことになってしまったのかというと、軍政に対する評価が高くなかったためなのでしょう。

 どうよ言うに、現在桃ているのがタイですね。タイの方は王政に対して抵抗運動が生じているのですが、この抵抗運動の背後に中国がいると言われています。たしかに、タイの現国王の評判が芳しくないことも問題ですが、同盟国のいないボッチの中国が周辺諸国にちょっかいをかけすぎともいえるでしょう。