FirstHedge 明日の投資情報

投資を搦め手で分析します。

newsweekは中国の手先か

 

 名古屋では手羽先が本場だそうですね。名古屋でレストランに入って知りました。

 話はそちらの手羽先ではなく、中国の手羽先なのですが、newsweek なのですが、何とかならないのでしょうか。

たとえば、「強大化する中国を前に日米豪印「クアッド」が無力な理由」という記事では、

「だが残念ながらクアッドではアジアの歴史の流れは変えられないだろう。理由は2つ。4カ国の地政学的利害と中国に対する脆弱性がそれぞれ異なるから。そして何より、大規模な戦略的駆け引きは軍事ではなく経済分野で起きているからだ

中国に対して最も脆弱なのはオーストラリアだ。経済は中国頼み。約30年に及んだ景気後退なき成長は、経済的には中国の属州のようになったからこそだ。2018~19年、オーストラリアの輸出の約33%が中国向けで、アメリカ向けは約5%だった。

それだけに、オーストラリアが新型コロナをめぐる国際調査を要求し、中国を公然と侮辱したのは賢明ではなかった。墓穴を掘った形だ。豪中関係が悪化するなか、にらみ合いで先にひるむのはどちらか。答えは出る前から分かっている。仮に中国が譲歩すれば、オーストラリア以外のアジアの国々も中国を侮辱するだろう。」

さらには、

経済こそが覇権争いの舞台だアメリカがTPP(環太平洋経済連携協定)から、インドがRCEP(東アジア地域包括的経済連携)から抜けた結果、中国を軸とする巨大経済圏が展開している。1970~80年代にアメリカの巨大な消費市場がソ連を倒したように、成長し続ける中国の巨大消費市場がこの地域の覇権争いに決着をつけるはずだ。」

強大化する中国を前に日米豪印「クアッド」が無力な理由 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

この記事の筆者はキショール・マブバニ(国立シンガポール大学フェロー)という人なのですが、恐ろしいほど、中国の主張の受け売りです。しかし、この主張はどこまで正しいのでしょうか。

 歴史的に見れば、噴飯ものの主張ですね。これから始まる世界大戦を考えるうえで第一次大戦前の状況を考えればよいでしょう。そのころドイツはヨーロッパの周辺諸国との経済関係は実は緊密でした。GDPもとっくの昔に英国を追い抜き、経済的な力、そしして軍備の水準も高い水準にあったのです。

 しかし、ドイツは負けてしまいました。経済は安全保障にとって代わることはないのです。ですから、中国も第一次大戦後のドイツのように滅びていくことでしょう。