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トランプ王朝の誕生

 

 2020年の大統領選はトランプ大統領にとっての的が何であるのかを、外国人である我々も右翼理解するきっかけになったと言えます。

 さてそのトランプ一家ですが、フォーブスに興味深い記事が掲載されていました。

「 米議会上院で行われたドナルド・トランプ米大統領の弾劾裁判は、有罪を支持する共和党議員が7人にとどまり、無罪評決が下された(賛成57に対し反対が43。弾劾に必要な3分の2の賛成は得られなかった)。
 ほか42人の共和党上院議員らとともに「無罪」票を投じたリンゼー・グラム上院議員サウスカロライナ州)は2月14日、同党の今後におけるトランプの役割に関連して、誇らしげにこう語った。
 「ドナルド・トランプ共和党のなかで、最も力強いメンバーだ」「(トランプが始めた)このMAGA(Make America Great Again、米国を再び偉大に)運動は、続けていく必要がある」
 無罪が決定した後にトランプと話したというグラムはこの日、Foxニュースの番組に出演。1月6日に支持者らが議会議事堂に乱入した事件について、「トランプに責任はない」と改めて主張。共和党は今後、前大統領と「協力していく」方法を見つける必要があると述べた。一方、トランプはグラムに対し、「前進し、共和党を建て直す準備ができている」と話したという。
 また、グラムはノースカロライナ州選出のリチャード・バー上院議員が2022年の中間選挙に出馬しない意向を明らかにしたことを受け、同州ウィルミントン出身でノースカロライナ州立大学を卒業したララ・トランプ(前大統領の次男エリックの妻)が立候補すれば、「共和党の未来になる」と主張。党の候補指名を獲得するのは確実だと断言した。
 弾劾裁判でトランプの「有罪」を支持した7人の1人でもあるバー上院議員は、評決の後に声明を発表。次のように述べた。
 「トランプ前大統領は、これらの悲劇的な出来事に対して責任を負っている」「前大統領に、連邦政府を構成する同等の(3つの)部門の1つ(立法府)で起きた暴動を扇動した罪があることを示す明白な証拠がある。その罪は、弾劾に値する不正行為にあたる」
 バーはこれと同時に、次の選挙には出馬せず引退する考えであることを表明。それを受けてグラムは、「私の友人のリチャード・バーが、ララ・トランプを…ほぼ確実な後継候補にした」と語った。
 また、評決でトランプの無罪を支持した共和党上院トップのミッチ・マコネル院内総務(ケンタッキー州)は裁判終了の直後、1月6日の「出来事を誘発した事実上の、道義的な責任がある」とコメント。トランプを非難した。
 するとグラムは、「共和党員がこの件についてどう考えているかということから見れば、マコネル院内総務の話は“外れ値”に当たると思う」と発言(グラムは1月に弾劾裁判の実施が決定した後、トランプに盾突く共和党議員は誰であれ、党から「抹消されることになるだろう」と警告していた)。
 ただ、暴動が起きた翌日にはグラム自身も、「説明責任について言えば、前大統領は自らの行動が解決策ではなく、問題であることを理解する必要がある。昨日の集会は不適切なものだった。度を越していた」と述べ、トランプを批判していた。」

トランプ「MAGA運動」の継続と次男嫁の立候補、共和党重鎮が要請 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

  共和党は結局トランプの協力を得て党を再建することにしたようです。

グラム上院議員と言えば、上院でのトランプ大統領の強い支持者であったことが知られています。しかし、弾劾裁判の結末が甘利にお粗末というか、米国民のトランプ支持が根強いことを理解したのでしょう。トランプ一族の中から政治家が今後輩出することになりそうです。これで共和党ケネディヶに並ぶ政治家一族が形成されることになりそうです。