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ポンペオの最終外訪でもあります。

「 マイク・ポンペオ国務長官は、最後のNATO会議中の演説でトルコを叩き、組織の安全を乱し、地中海東部の不安定さを非難したとロイターが木曜日に報じた。
 5人の外交官と当局者がロイターに語ったところによると、ポンペオ氏は米国や他のNATO加盟国とトルコとの間の緊張関係を強調するために、最後の機密NATO会議でトルコに焦点を当てた。
 国務長官は、ロシアの兵器システムを購入したトルコ当局者を呼び、そうした行為はモスクワへの「贈り物」であるとのべた。また、ギリシャNATO非加盟国キプロスとのガス資源論争で地中海東部を不安定化させていると批判した。
 ポンペオ氏はトルコのメヴリュット・シャウシオール外相に対し、リビアアゼルバイジャンアルメニアナゴルノ・カラバフ紛争にシリアの有給戦闘員を派遣すべきではなかったと述べた。
 外交官や関係者はロイターに対し、今回の会議は「慎重に行われた」としながらも、通常のNATO会議よりも「対立的」なものだったと語った。
 情報筋によると、フランス、ギリシャルクセンブルクを含む他のNATO同盟国は、トルコへの批判を重ね、チャウシオール氏がさまざまな疑惑を持ち出すようになった。
 外交関係者によると、フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外相は、トルコの戦闘機配備を引き合いに出して、「同盟国がロシアの行動を真似するならば、NATO の結束は不可能だ」と述べた。
 国務省の報道官は、NATOは各国が "率直で閉鎖的な議論をすることを認めている "と、声明で語った。
 「最近のトルコの行動に関する我々の見解は変わっていない」と報道官は述べた。
 「米国はトルコに対し、S-400(ロシアの兵器システム)問題の解決、外国の紛争におけるシリアの戦闘機の使用の停止、東地中海における挑発的行動の停止を何度も求めてきた」と同報道官は述べた。
 報道官は、米国は引き続き 「NATOの同盟国トルコとの戦略的関係にコミットしていく 」と結んだ。
 チャウシオール氏は木曜日、極秘の会談については話せないと述べ、トルコがロシアから兵器システムを購入した理由を説明したと付け加えた。
 ロイター通信によると、トルコ当局者はポンペオ氏が「不当な告発」をしたと主張したが、NATOはトルコに対して統一的な戦線を示さなかったという。
 1月にジョー・バイデン次期大統領が就任するため、今回の会談はトランプ大統領任期中のポンペオ氏にとって最後の会談となる。」

 

Pompeo knocks Turkey in NATO speech: report | TheHill

 というわけで、事実上米外交もこれから大統領選出まで冬休みですね。ただ、今後仮にバイデン政権が成立した場合は、対ソ強硬路線になることは見えているので、トルコもとばっちりを食らうことは自明です。すでに現段階で米国とトルコの関係は悪化していますので、中東情勢が大きな影響を受けそうです。