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日本の方が進んでいるコロナ対策

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冷泉彰彦氏のメールマガジンに興味深い記述がありました。

 「そうした混乱状態を見ていますと、アメリカより社会の規模が小さいとはいえ、
クラスター対策」を柱に感染の抑え込みを続けて持ちこたえている日本、そして、
仮に感染を早期に抑えた場合は、当面はワクチンの登場までは免疫力がないので鎖国
を覚悟しながら、その時点での国内の需要喚起策を今から考えている日本というのは、
はるかに筋が通っているように思われます。

 日本ということでは、日本では当たり前になっていた「非感染者のマスク着用」に
ついて、アメリカは今日付で本格的な路線変更を行いました。トランプ大統領は、そ
の会見の中でアダムス公衆衛生局長官に丁寧な説明をさせていました。アダムス長官
は「無発症者による感染が危惧される中では全員が公共空間でマスクをすべき」だと
いう方針転換を行うとして「それは私を守り、あなたを守る」と国民に語りかけてい
ました。

 アメリカの場合は、日本のように「クラスター追跡」を行う余裕は全くなく、その
段階はとっくに過ぎてしまっています。ですが、このマスク問題を含めて、手洗い、
衛生管理など、日本がアメリカに教えるべき問題は沢山あるように思います。

 例えば、「3つの密」が重なる空間の危険性というのは、日本におけるクラスタ
解析の中から発見されたもので、その背景には「エアロゾル(マイクロ飛沫)」の問
題があるわけです。ですが、アメリカの場合は「どうやらクシャミと咳だけでなく、
至近距離での会話も危ないらしい」というのは、今日、4月3日になって初めて報道
され始めた感じです。こうした点も遅れています。

出典は『from 911/USAレポート』第816回

    「新型コロナウィルス感染拡大、アメリカは異常事態」

です。これを読む限りでは日本政府の方針はギリギリ持ちこたえているのではないか、米国在住の冷泉氏のように外部から見た方がむしろ霊性に事態を見ることができるのかも知れませんね。