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報復におびえる韓国

復讐少女(吹替版)

 結局、韓国も度を越した反日が自分の身に降りかかることを認識し始めたということでしょう。しかし、日本にとってのメリットもあります。

 「突き詰めてみると、韓日関係は普段は順調な航海をしながらも、歴史という暗礁に出会うと一日で危機に直面するパターンの連続だった。明らかに転がり落ちることが分かっていながらも岩を山頂に押し上げなければならないギリシャ神話の中の「シシュポスの運命」に韓日関係をたとえることもある。過去の慣性によれば、今の危機も適当な契機を迎えれば再び緩むだろうと期待することもできる。韓国政府が対日関係の改善に積極的に取り組まないでいるのもそのような経験則に基づく判断のためかもしれない。 
  ところが最近聞こえてくる話の中には「今回だけは日本国内の雰囲気が通常ではない」というものが多い。最近、筆者の手元に届けられた日本の雑誌に掲載された記事が日本国内の雰囲気を物語っている。日本の知識層が愛読しているという月刊誌「文藝春秋」4月号の表紙には「日韓断交完全シミュレーション」という見出しの特集記事のタイトルが出ていた。元駐韓大使をはじめとする日本各界の知韓派5人の座談会をまとめた記事だった。いつからか日本出版界では嫌韓または嫌中感情をあおる内容の本が一つのジャンルを形成するまで多くなったが、今まで「断交」という用語が権威ある出版物に公然と議論されたことはなかった。 
  日本の世論がどれほど悪化したのかを把握するために、日本政界である永田町の知人と現職外交官、学界・メディア界の知韓派の要人をソウルと東京の両方で取材した。表現の強さは違いこそすれ、彼らは異口同音に「過去とは次元が違う」と話した。「日本政府が韓国に対する対応措置を真剣に検討中」としながら「実際の行動に移す場合には(THAAD報復をした)中国と全く同じだと言われないように、国際社会が納得できる措置を選択するだろう」という話も出てきた。「問題の深刻性を韓国国内にしっかり伝えて状況がこれ以上悪化するのを防いでほしい」と要請する人もいた。

【コラム】報復カードに手をかける日本政府…民間では「断交」まで議論(1) | Joongang Ilbo | 中央日報

 韓国という国家は、結局、日本を見下し、どれほど攻撃しても自国は復讐されないと考えていたのです。しかし、今回の日本政府の姿勢は、従来の韓国の経験則を大きく裏切るものでした。つまり、実際に制裁措置を検討し始めたのです。韓国に対する同情が完全に消滅したといった方がよいのかもしれません。日本の側から韓国に戦争を仕掛けることはありませんが、その直前の冷え切った関係が当分続くということになります。

 この韓国との冷たい関係は、必ずしも悪いことばかりでもありません。今後発生するであろう第二次朝鮮戦争において韓国を防衛することはおろか、経済再建のための資金も出す必要がなくなりつつあるからです。日本国民だけでなく、世界中の国々から、韓国はうそつきの国とみなされています。こんな国に対して、日本が支援しなくても、何も問題にならないという状況ができてしまいました。

 今後、韓国がどのような運命に翻弄されようと、信義を失った韓国を援助する義務からは日本は開放されることになるのです。朝鮮半島が丸ごと中国に占領されようと、日本はその点で責任を負わなくてもよいのです。これは、韓国や北朝鮮にとっては「当てが外れた」とみなされるかもしれません。でも、実際の制裁の有無にかかわらず、これでよかったのだと思います。