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本気で中国に対抗しだしたインド

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 インドといえば、ボリウッドというかインド映画というイメージがありますが、それも過去のものになりそうです。

 「 インドは、アンダマン諸島ニコバル諸島の3つ目の空軍基地で、中国の侵略に対する防御を強化している。
 軍当局者は、この基地が近くのマラッカ海峡を通ってインド洋に入る中国の船と潜水艦の監視を改善するであろうと語っている。インドは、中国のより強力な海軍のプレゼンスが迫っていることにますます不安を感じておりスリランカからパキスタンまでの商業港網が海軍の前哨基地になる可能性があると懸念している。
 2014年にナレンドラ・モディ首相が就任して以来、より積極的な政策を約束しており、インド軍は、中国の挑戦に対抗するためにマラッカ海峡への入り口近くにいるアンダマン初頭に基地を建設し、船と航空機を配備している。
 インドの海軍提督、スニル・ランバは、群島の首都ポートブレアから180マイル北にあるINSコハサと呼ばれる新しい基地を管轄することになる。
 海軍のスポークスマン、DKシャルマ大尉は、この島で3番目の施設は当初ヘリコプターとドルニエ監視飛行機用の1,000ヤードの滑走路を持つが、最終的には3000ヤードの滑走路と戦闘機と長距離偵察機をサポートすると述べた。
 毎年約12万隻の船がインド洋を通過し、そのうち約7万隻がマラッカ海峡を通過しています。
 元海軍准将であるアニル・ジャイ・シン氏は、次のように述べている。
 「中国の存在を本当に監視しなければならない場合、私たちはアンダマン諸島に適切に装備を整えておく必要がある。」
「空軍基地を持っていれば、もっと広い範囲をカバーできる」と彼は語った。
 2014年にスリランカコロンボ港に中国の潜水艦が停泊した。このことが、ニューデリーでの警戒を高め、モディ政権がスリランカ当局にこの問題を提起した。
 インドと中国の両方が影響力の拡大を競っており、ニューデリーはこの地域における北京の広大な外交に対抗しようとしている。
 今週、インドの国防当局者は、モルディブの国防大臣、マリヤ・アフメド・ディディと会談する予定になっている。モルディブに関しては、昨年の大統領選挙でニューデリーがその親中国指導者の追放しており、その後、関係を修復しようとしてるところだ。」

World War 3 fears: India ACCELERATES military preparations over China alert | World | News | Express.co.uk

 中国との戦争というと、どうしても米中の衝突を思い浮かべがちですが、実際には、アメリカ・中国が中心となった連合国と中国1国の戦いになります。辛うじて応援してくれそうなのは、現段階では北朝鮮ぐらいで、ロシアは当初は中立を守るでしょう。

 しかし、その連合国の中でも別格の存在になりそうなのが、インドです。インドの特徴は、その陸軍力にあります。しかも、中国とも長い国境で接しています。いざ戦争になれば、インド軍も中国に対して進撃することになるでしょう。東シナ海での海戦と同時にヒマラヤでの陸の戦闘に激突することになります。

 ですから、インド軍が早々に敗北するようでは戦争の進行に差し支えるので、今後はインド軍が米英などの手によって相当強化されるはずです。それと同時に、インド経済への投資も今年は膨大なものになるでしょう。とにかく、落ち目の中国と、勃興するインドのコントラストが今年は最も鮮明になるとおもいます。来年の今頃にはインドはもうこれまでとは比較にならないほどの経済力・軍事力を備えた別の国になっているかもしれません。