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タガが外れてNATOから離脱するトランプ大統領

ぼくたちは勉強ができない 2 (ジャンプコミックス)

 このところ、トランプ大統領は「勉強ができない」人物であったことが明らかになりつつあります。当初から言われていたようにやはり「××」だったのですね。

トランプ大統領は2018年に米国がNATO同盟から撤退することを望んだと個人的に複数回発言したとNew York Timesは月曜日遅くに報じた
 アメリカ政府高官はNew York Times紙に語ったところによれば、トランプ大統領は、NATOの恩恵を理解しておらず、むしろNATOが米国を損なっていると信じている。
 大統領は去年の7月のサミットの前後にコメントをし、彼はドイツを直接批判し、他のメンバーが防衛費にもっと貢献しなかった理由を問うことで同盟国との関係を悪化させた。トランプ大統領は、ロシアのプーチン大統領との会談がNATO首脳会議よりもうまくいったと後で語った。
 New York Timesによれば、当時国防長官のジェームズ・マティスと国家安全保障顧問のジョン・ボルトンNATOに関する現在の米国の戦略を維持するために働いていた。しかし、NATOからの撤退はロシアの利益とヨーロッパにおけるアメリカの影響力を弱めるとは述べなかった。
 ホワイトハウスはすぐにコメントへの要求に応じなかった、しかし政府高官は、New York Times紙に、昨年7月のNATOへの米国のコミットメントが「非常に厳しい」というトランプ大統領の発言を指摘している。
 大統領はNATOに公然と批判的であり、米国はNATOに不釣り合いなほどの資金を提供し、これらの支払いの少ない諸国を守っていると論じている。加盟国は、NATOに支払うのではなく、それぞれの国家の予算の中で防衛費を支出している。
 NATO加盟国は2014年に、2024年までに国内総生産GDP)の2%を国防に費やすことに合意した。しかし、すでにその目標を達成しているのは29カ国のうち4カ国のみである。NATOは、15か国が速いペースで目標を達成しつつあると述べている。
 7月のNATOサミットに続く複数の報道では、他の国が支出の引き上げを約束しなかった場合、トランプは同盟から撤退すると脅迫したとされる。当時トランプ大統領は、同盟国に対して「非常にタフ」に対応すると言って、これらの報告を否定しなかった。」 

Trump suggested withdrawing US from NATO: report | TheHill

 現在のトランプは「手負い」なので何をしでかすかわからない危うさがあります。最近の話でいえば、シリアからの一方的な撤退宣言があります。これは明らかに、スタッフと調整した結果ではなく、トルコのエルドアン大統領との首脳会談で、トランプが思いついた決断でしかありません。

 何が問題化といえば、日米安保体制なのです。日米安保を撤廃することはないにせよ、自動車や牛肉で日本に一層の譲歩を迫る可能性が高くなってきました。この交渉がうまくいかなければ、中国の圧力が強まる中で、日本が放置されるかもしれないのです。

 とにかく、NATOトランプ大統領にとってはどうでもよいのです。EUも同じです。アメリカのEU代表も、外交上の序列が最下位まで落とされています。そのことが、ブッシュ大統領の葬儀の際に明らかになりました。

 このままではアメリカは引きこもりです。実害を受けるのは日本になりそうです。