徹底的に北朝鮮を締め上げるトランプ政権
トランプが交渉者として優れているのが、何事にも徹底しているという点でしょう。金正恩を恫喝すると決定すれば、最後まで徹底して恫喝する。その過程で一切容赦をしないというのが、トランプの対北朝鮮政策なのです。
「米国防総省は、北朝鮮に対する予防的先制攻撃の計画を国防総省が立案していないことに苛立ち始めていると、ニューヨークタイムズが報じた。
報道によると、安全保障担当補佐官のマクマスター氏は、オプションを確保するために、国防総省に作戦計画を求めているが、国防総省は、計画を提示すれば、それだけ実際に計画を実行する可能性が高くなることを懸念している。
タイムズ紙は、米国防総省が、トランプ大統領と彼のチームが北朝鮮に対する軍事行動にむけてあまりにも性急に動いていることに懸念を抱いていると、匿名のホワイトハウス関係者の発言を引用している。
米国防総省報道官のダナ・ホワイト氏は、情報をマクマスター補佐官に提示するのが遅れたという報告は「誤り」だと述べた。
ジェームズ・マティス国防長官は、「大統領に対し、定期的に軍事的オプションを提供している」と述べている。
ジョーンズ・ダンフォード統合参謀会議議長の報道官であるパトリック・ライダーは、ダンフォード議長が「定期的かつ迅速に最高の軍事アドバイスを提供している」と述べたが、その逆を示唆するのは不正確だ」と述べた。
北朝鮮政策をめぐって緊張が高まったことで、今週、韓国大使にビクター・チャを指名しないとのホワイトハウスと決定した。チャが北朝鮮を標的とした軍事攻撃に反対する声明を発表したためである。
ワシントンポスト紙によれば、チャは「何百人というわけではないが何十万人ものアメリカ人を殺すような戦争」に巻き込まれると予測している。
ホワイトハウスの関係者は、今週、ワシントンポストに、昨年、就任して以来未充足の他の候補者を検討中だと語った。
「当局者をまだ指名していないが、適切な候補者が見つかるとすぐにこれを行うつもりだ」と当局者は報じた。」
White House pressing Pentagon for plan on North Korea attack | TheHill
こう言ったからといって、トランプが対北朝鮮軍事作戦に前向きというわけではないでしょう。ただ、北朝鮮に対する圧力を高めることで、金正恩の譲歩を求めていると考えられます。ビクター・チャの韓国大使指名を覆すというのはその一つの例です。
ただ、トランプ政権が北朝鮮に対する軍事敵攻撃の可能性を一切否定しないので、限定的な攻撃も想定しておかねばならないのかもしれません。