FirstHedge 明日の投資情報

投資を搦め手で分析します。

激動の国慶節に向けて

中国共産党 支配者たちの秘密の世界

 少し前の本ですが、このマクレガーの本は面白かったです。それはさておき、国慶節です。

  国慶節というのは、建国記念日のようなものですが、中国は10月1日、台湾では10月10日とされているようです。これから、一週間がいわばお休みです。香港市場は10月1日だけですが、上海A株、上海B株は7日まで休場です。

 ただでさえ、中国経済が減速しているときに、これだけ長期の休みは「危うい」という感じがします。それに加えて香港の問題は全く未解決です。

「 中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を発端とした抗議活動が続く香港では、10月1日の国慶節(建国記念日)にかけて複数のデモが計画されており、民主化を求める抗議活動の活発化が予想される。
 民主的な選挙制度を求めた大規模デモ「雨傘運動」が本格化してから5年目を迎える28日には、中心部にある添馬公園で集会が予定されている。当局はこの集会を許可しており、数千人が参加する見通し。
 29日には、香港の民主化運動を支援し、反全体主義を訴えるデモが、パリやベルリン、台湾、ロンドンなど世界各地で計画されている。
 10月1日の国慶節当日は、最大規模の抗議活動が見込まれる。主要繁華街の銅鑼灣(コーズウェイベイ)にあるビクトリアパークから、政府庁舎近くのチャーターガーデンにかけて大規模なデモ行進が行われる予定。
 一方、親中派のデモも複数計画されており、民主派デモ参加者との衝突や混乱も予想され、当局は国慶節の祝賀イベントの規模を抑えるなどして、警戒を強めている。」

香港、国慶節来週に控え抗議活動活発化の恐れ - ロイター

 状況的にかなり緊迫しているといえます。1週間もマーケットが休場で、欧米の金融筋が黙ってみているとは思えません。特に、中国に関する驚くべき報道がなされた場合、あとはどうなるかどうかわかりません。

 仮に国慶節が無事終わったとしても、現在の共産党政府が新たな経済政策を発表する可能性は非常に小さくなっています。いずれにせよ、クラッシュするのですが、意図的にパニックを起こすのであれば、この国慶節の期間は最適でしょう。