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ひたすら省かれる文在寅

文在寅という災厄

 久しぶりの米韓首脳会談というのにこの扱いは!

  と思う人も多いと思うのですが、これまでのやりとりを考えると仕方が内規もします。

「 23日午後5時30分(現地時間)、米ニューヨークのインターコンチネンタルバークレーホテルで開かれた9回目の韓米首脳会談でまた「トランプ式ワンマンショー」が登場した。首脳会談に先立ち文在寅ムン・ジェイン)大統領とトランプ大統領の冒頭発言は通訳を通じて10分5秒ほど進行された。両首脳の冒頭発言が終わった後、4分間ほど記者と17件の問答をする間、トランプ大統領が答弁を独占する場面が演出された。文大統領が答える機会は一度もなかった
 トランプ大統領が文大統領への質問を横取りするような場面も見られた。「北朝鮮の短距離ミサイル発射について懸念しているのか、文大統領の意見を聞きたい。文大統領はあなた(トランプ大統領)が金委員長に(短距離ミサイル発射を)中断すべきと話すことを望んでいるのか」という質問でだ。最近の北朝鮮の相次ぐ短距離ミサイル挑発に対する文大統領の意見を尋ねたのが先だが、トランプ大統領は文大統領に目を向けることもなく答弁を始めた。「金正恩委員長とはそのような問題について議論しなかった」とし「核実験とほかのことについては議論をした。金正恩委員長は自分の約束を守ってきた」と話した。そして「私が大統領でなかったとすれば、今ごろ北朝鮮と戦争をしていただろう」と言って問答を終えた。トランプ大統領が一方的に会見を終了させ、文大統領は答えるタイミングを逃した。
 4分間ほどの質問時間のうち「銃規制に関する計画を発表するのか」「バグダッドのグリーンゾーンにロケット2発が落ちたが、中東で(緊張が)高まると思うか」など韓米首脳会談とは関係がない質問もあり、トランプ大統領がこれに答える状況が続いた。
 トランプ大統領はこの日、「制裁のような行動(action)を北朝鮮の非核化の前に置くのが(トランプ大統領が言及した)新しい方法(new method)のアプローチか」にという質問に対しては「行動は考慮していない。金正恩委員長との関係は良い」とだけ答えた。「制裁のような行動」を軍事行動(action)と聞き間違えて返答したのだ。
 トランプ大統領は4月11日にワシントンのホワイトハウスで開かれた韓米首脳会談でも、29分間の冒頭発言で14件の質問を独占し、文大統領が隣で聞き続ける状況が演出された。昨年5月の韓米首脳会談ではトランプ大統領が36分間の「記者会見ワンマンショー」をし、文大統領との単独会談が当初の30分から21分に短縮された。一部では歴代の韓米首脳会談で初めて米大統領が韓国大統領が宿泊するホテルに出向いたという点が強調されたりもした。文大統領が宿泊するインターコンチネンタルバークレーホテルにトランプ大統領が移動して首脳会談をしたからだ。
 これをめぐっても米国側の日程・警護も勘案した措置だったという見方もある。トランプ大統領が国連総会に出席した各国首脳との2国間会談をすべてここでしたからだ。トランプ大統領は文大統領だけでなく、エジプト、シンガポールパキスタンニュージーランドの首脳との2国間会談もすべて同じ場所でした。」

<韓米首脳会談>また欠礼、質問の返答を独占したトランプ大統領…文大統領は答弁ゼロ | Joongang Ilbo | 中央日報

 韓国の文在寅大統領に対する評価の低さが、首脳会談における態度に素直に表れていると言えます。トランプ大統領が、文在寅大統領を全く信用していないことがよくわかります(笑)。

 とするなら、GSOMIA廃棄の後の米韓関係は依然として茨の道であるということになるでしょう。少なくとも、トランプ大統領の側には、今後も米韓関係を大切にしようという意思は全く窺えないのです。

 ですから、10月には発生しそうな韓国経済のクラッシュとその後の混乱を考慮すれば、相変わらず米韓関係は疎遠になることでしょう。