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盛者必衰の理をあらわすドイツ銀行

欧州壊滅 世界急変 「英EU離脱」で始まる金融大破局の連鎖

 これまではユーロの壁に守られてきたドイツにも崩壊の時が迫っています。ドイツのWELT紙より紹介します。

  ドイツの崩壊といえば、ドイツ銀行の崩壊です。

「 5営業日連続で、ドイツ銀行の株価は2.95%下落した。
 フランクフルト市場の終値で、6.61ユーロだったが、昨日の終値は6.81ユーロであった。ドイツ銀行にとっては、数日間のドタバタ騒ぎの後で再び下落が始まっているのだ。
 7月29日でマイナス2.95%で、本日の終値は、下から三番目の低い値がついた。その底値からは僅か0.28%上回っているに過ぎない。
 ドイツ銀行の52週の高値の10.80ユーロからは、38.75%下落している。52週の底値は5.99ユーロである。
 売買されたのはわずか518万ユーロで、終値を迎えた。前日の取引では、わずか380万ユーロ相当の株式が取引されたに過ぎない。
 自由で取引可能なすべてのドイツ銀行の株式の価値は、現在16,885.54百万ユーロである。これは、フランクフルトの金融機関のフロート時価総額の自由化を考慮に入れたものであり、インデックス形成における重みは2.07%である(2018年11月21日現在)。参考のために、DAXで最も高い市場価値を挙げておけば、それは、現在SAPの時価総額であり、108,354.07百万ユーロに達する。(2018年11月21日現在)
 2018年の会計年度に、ドイツ銀行は売上高3838億ユーロ、利益(税引前利益)15億5900万ユーロを達成した。2017年12月末の時点で、同社は世界中に約97,535人の従業員を抱えていた。」

Deutsche Bank-Aktie: Kurs gibt stark nach - Börsenindex schlägt Deutsche Bank deutlich - WELT

 とりあえず、リストラもして、ヤバイ債券はバッドバンクに放り込んで、息をしているだけなのが現在のドイツ銀行でしょう。すると、気がつけば、血圧(株価)もどんどん下落する野が止められなくなっています。

 結局、ドイツ銀行が現状のままでしばらく存続できるとしても、現在発生しつつあるチャイナショックの大波で全てが掬われてしまうことになると考えられます。

 とするならば、現在は売られているポンドが上昇し、ユーロが徹底して売り込まれるというシナリオも見えてくるかと思います。