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戦後初の戦死者が出るのはホルムズ海峡か

ペルシャ湾の軍艦旗―海上自衛隊掃海部隊の記録 (光人社NF文庫)

 今度は掃海艇では収まらなさそうな予感がします。

 「 緊張が高まるホルムズ海峡の情勢を巡り、ポンペオ米国務長官は25日のFOXニュースのインタビューで、船舶の航行の安全確保を目的とした有志連合への参加を日本に要請したことを明らかにした。対イランの包囲網づくりをめざし、日韓や欧州などの同盟国に積極的な関与を促した。ただ欧州が独自の護衛案に動くなど、米主導の有志連合が賛同を得られるかは見通せない。
 ポンペオ氏はインタビューで「この海域で利益を得ているあらゆる国は、自国の利益だけでなく自由でオープンな航行を守るために参加する必要がある」と主張した。日本、韓国、オーストラリアのほか、英国、フランス、ドイツ、ノルウェーといった同盟国を名指しし、有志連合への参加を強く促した。
 岩屋毅防衛相は26日、防衛省で記者団の取材に応じ、「現地の連絡官からの報告を受けた上で、今後の対応を検討する」と述べた。
 米国防総省は25日、米中央軍が司令部を置く南部フロリダ州タンパの空軍基地で、有志連合の結成に向けた2回目の説明会を開いた。60カ国以上を招き、日本も参加した。ホルムズ海峡周辺の監視を強化して民間船舶を守る「センチネル(番人)作戦」の具体策について説明したとみられる。
 番人作戦には監視と護衛の2つの活動がある。監視は米軍を中心に各国が無人機や艦船を派遣し、情報を共有する仕組み。船舶の護衛は各国の判断に委ねる。米国が日本などの同盟国に期待するのは、監視にあたる艦船の派遣や資金協力などとみられる。
 ただ、英独仏など欧州主要国は有志連合とは距離を置く。英政府は22日、ホルムズ海峡での艦艇の共同展開も含めて欧州各国と連携する方針を示した。イランと結んだ核合意を維持したい立場で、イランと激しく敵対する米主導の連合への参加には慎重だ。
 有志連合に参加を明示した国はまだ見当たらず、「立ち上げにかなり時間がかかる」(米外交筋)との見方も出ている。」

米、日本に有志連合の参加要請 国務長官が言明 (写真=ロイター) :日本経済新聞

 今度という今度は、お金を出してそれでおしまいということにはならないでしょう。具体的な人的貢献が求められるはずです。

 しかし、今回の潜在敵勢力はイランの革命防衛隊になりますから、一筋縄ではいきません。なんといっても、何度も米空母を襲撃する演習を行っている組織でもあります。しかも、特殊作戦も非常に上手にこなすので、ジプチの自衛隊の基地も危ないかもしれません。何らかのテロ攻撃が仕掛けられる可能性もあります。

 そう考えると、今回自衛隊ペルシャ湾に派遣すれば、戦後初の戦死者が出る可能性はかなり高いといえます。その時、戦後体制の虚妄もすべて白日の下にさらけ出されることでしょう。そして、形成されつつある統一朝鮮とその背後の中国、それにロシアと全力で対決しなければならないということを改めてきもにめいじなければならなくなるでしょう。日本にとって運命の時が迫っています