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第67回ビルダーバーグ会議

ビルダーバーグ倶楽部-世界を支配する陰のグローバル政府

 陰謀論大好きな人には堪えられないテーマでしょう。

「米国外交のトップであるマイク・ポンペオは、スイスのモントルーでビルダーバーグ・グループ会議に出席する。
 米国のマイク・ポンペオ国務長官が土曜日のスイスのモントルーで開催されるビルダーバーグの年次総会に参加する。この総会には、世界の問題に関する100以上のヨーロッパと北米の政治経済での重要人物が結集する
 米政府高官の出席は国務省によって報道機関に公表されており、彼は会議のセッションで土曜日の午後に参加する予定だ、と米政府関係者は述べている。
 この会合に関しては、機密保持が徹底されており、国務長官の公式議題は公開されておらず、その長官の出席は主催者によって公表された参加者のリストには記載されていない。
 会議は木曜日に始まり、日曜日まで開催される。
 主催者によると23カ国から約130の参加者を集める第67回ビルダーバーグ会議は、ヨーロッパの将来、気候変動、中国、ロシアに焦点を当てる予定になっている。

 ドナルド・トランプ政権はいくつかのトピックに関して、明確な見解を維持している。たとえば、気候変動懐疑論がある。マイク・ポンペオ国務長官は、最近、北極圏での氷の融解が「新しい交通路」、そして「新しい商機」を開くと想定している。また、劣化した大西洋間の関係北京との全面的な対立、そしてモスクワとの複雑な関係などもそこにふくまれる。
 報道とは異なり、意見交換は完全な秘密裏に行われる。参加者は、収集された情報を自由に使用できるが、その情報源にある人々の身元も所属も明らかにすることはない。
 ドナルド・トランプ大統領の顧問にして、義理の息子でもあるジャレッド・クシュナーもまた、今週末にモントルーで会議に出席した。彼は、イスラエル - パレスチナ紛争の解決にむけた計画を間もなく発表する予定となっている。
 その他のゲストには、オランダのマーク・ルッテ首相、ドイツ国防総省のウルスラ・フォン・デア・レイエン、フランス経済相のブルーノ・ル・メアレ、NATO事務局長のイェンス・ストルテンベルクが含まれる。
 マイク・ポンペオ国務長官は、今回のヨーロッパ歴訪で、ベルリン訪問後、ハーグとロンドンを訪問する前に、スイスを訪問する予定である。」 

Mike Pompeo est à la réunion du groupe Bilderberg | L'Echo

 今回のビルダーバーグ会議には、ロシア中国の参加者はいません。つまり、ロシア・中国にどのような対応をとるのかが、欧州とアメリカで協議されているとみるべきでしょう。その協議に関しては、ポンペオ国務長官が、中東の和平計画に関してはクシュナーが担当するとみてよいでしょう。

 気象変動も確かに問題ですが、具体的対応に移るにはもう少し時間が必要でしょう。ヨーロッパの将来という論点を除けば、国際政治の面では、中国・ロシアが焦点になるはずです。昨年の会議では、キッシンジャー博士が参加しています。日付の点から言って、アメリカの対中政策が劇的に変化するのがほぼ1年前なので、今後アメリカが中国と対立することが公言されたのが、おそらくは昨年のビルダーバーグ会議であったとかんがえることができます。だとすれば、今年は、その中間報告のようなものになることでしょう。

 ヨーロッパ諸国とは5Gの問題などで意見が分かれています。ファーウェイへの対応でも、議論が行われることになるでしょう。ただ、欧州はファーウェイの進出が進んでいるので、スムーズに議論が進むとも思えません。

 ロシアに関しても、ドイツ国防省とNATO事務局長が参加していることから、会議後に何らかの反応がみられると思われます。

 会議それ自体はクローズドですが、その後の動きから、討論された話題を推測することは可能です。また、続報があればお伝えします。