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イラン問題に関与するスイス

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 「トランプ大統領は木曜日、ホワイトハウススイス連邦の大統領と会談する。スイス連邦は、ワシントンがテヘランとの緊張の中で前進する道を模索しているため、米国とイランの仲裁役となることが多い。
 トランプ氏とスイスのウリ・モレル大統領は、「外交関係の促進におけるスイスの役割やその他の国際問題など、米国とスイスの間のパートナーシップについて議論する」と述べた。
 米国はイランとは公式の外交チャンネルがないため、イランが議題になる可能性が高い。イランでは、スイスはイランでアメリカ国民を保護する役割を果たしている。つまり、スイスはアメリカの国益を代表しているのである。
  ホワイトハウスの報道担当サラ・ハッカビー・サンダースは木曜日の朝記者団に、スイスの指導者たちがイラン人に伝えようとしているメッセージはトランプ氏が数カ月間迫ってきたものと同じだと語った。
 サンダース氏は、「行動の変化が彼らからもたらされることを期待している」と述べた。「我々は最大限の圧力をかけ続けるだろう。そして大統領が述べたように、もしイランが行動を起こせば、トランプ大統領の反応はそんなものではすまないだろう。彼らは幸せにはなれない」
 政権が紛争の準備を整えているように見えても、トランプはイランの指導者と話をしたいと願っている。
 ホワイトハウス内でのイランへの対応に関して衝突があったという報道を却下したとき、トランプ氏は水曜日に「イランがもうすぐ話をしたいと確信している」とツイートした。
 大統領は1年前にオバマ時代の核取引から米国を撤退させた後、彼がイランの指導者と交渉の再開を以前に示唆していた。しかし、テヘランは交渉の再開を相互利益とは考えておらず、誤解のせいで双方が戦争を引き起こす可能性があるという国際的な支持国からの懸念を拡大している。
 米国とイランの間の緊張はここ数週間で顕著に高まっており、軍事紛争が近づいているのかどうかという問題が提起されている。
 今月初め、ボルトンは米国の空爆グループと中東への爆撃機動部隊の配備を発表した。当局者は、決定を説明するためにイランからの「信頼できる脅威」を引用したが、その脅威については詳しく述べていない。
 大統領は、イランとの戦争が起こらないことを望んでいると述べたが、テヘランには米国を挑発しないようにと警告した。
 イランの最高指導者ハメネイは火曜日、緊張が高まっているにもかかわらず、イランは米国との戦争にはならないだろうと述べた。」

Trump to meet with Swiss president amid tensions between US, Iran | TheHill

 アメリカも、イランも、本気では戦争を望んでいないのでしょうが、いろいろなトラブルが重なり、一気に戦争に向かって進んでいます。そこで、仲介を申し出てきたのがスイスというところがいかにも香ばしいですね(笑)。

 北朝鮮問題でもしばしばスイスが仲介に入っていることは、これまでにも指摘してきました。スイスを介した仲裁が失敗に終われば、いよいよ戦争ということにもなりかねません。

 そもそも、対イラン制裁の目的は、イランの窮乏化によるイラン体制の打倒ではなく、イランを交渉の場に引きずり出す事が目的であったと考えれば、今回のトランプ大統領の反応も理解出来ます。アメリカ政府内部、特に軍と情報機関には、根強いイラン不信があり、それに引きずられているという側面もあります。

 少なくとも、トランプ大統領は対イラン戦には消極的であるとは言えそうです。