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孤立が深まる北朝鮮

孤独のグルメO.S.T.

 北朝鮮がいよいよ追い詰められています。孤独のグルメならいいのですが、孤独な北朝鮮は救いようがないです。

 「報道によると、ウィリアム・コートニー元ホワイトハウス国家安全保障会議ロシア担当補佐官は、「金正恩委員長は米ロ関係が非常に緊張しているためプーチン大統領が制裁緩和を提供し自身の非核化外交処理方式を支持することを期待したが、そうした目的を勝ち取るのに明らかに失敗した」と評価した。

引き続き「金委員長は米国とロシア、中国の3カ国を分裂させることはできないという点を悟っただろう」とも指摘した。

金委員長はこれに先立ち24日午後、自身初のロ朝首脳会談のためウラジオストクに到着した。25日にウラジオストク極東連邦大学でロシアのプーチン大統領と会談した後、26日には父親の金正日キム・ジョンイル)国防委員長が2002年のロシア訪問時に訪れたロシア食堂で昼食を取りロシア訪問日程を終えた。

金委員長の今回のロシア訪問は膠着状態に陥った非核化局面で北朝鮮が望む段階的非核化と制裁緩和に対する支持を得るための布石と分析された。金委員長はプーチン大統領との単独会談の冒頭発言で、「いま全世界の焦点が朝鮮半島問題に集中しているが、この問題をともに、朝鮮半島政策を評価して互いの見解を共有し、また今後共同で調整研究していくことにとても意味ある対話になるものと考える」と明らかにした。

プーチン大統領も金委員長のロシア訪問が「どのような方式で朝鮮半島問題を解決するのか、何を一緒にできるのか、現在起きている過程を支援するためにロシアが何をできるかなどをさらによく理解するのに助けになると確信する」と話した。

これと関連しブルッキングス研究所のマイケル・オハンロン専任研究員も「北朝鮮は対米国のてこを確保するためロシアとの首脳会談に出たが、今後米国との交渉に大きな影響を与えられないだろう」と分析した。ロシアはさまざまな国際事案で米国と対立しているが、プーチン大統領北朝鮮の核問題だけは米国の努力を損ねないようにしているとみた。合わせて「金委員長が今回の会談を通じて(米国と)核問題に対する合意がなされない限り制裁局面を抜け出せないという教訓を得ただろう」と付け加えた。

ロシア出身の国民大学のアンドレイ・ランコフ教授も「北朝鮮の立場から見れば最も重要な目的は制裁緩和だったが、これを決定できる国は中国でもロシアでもなく米国」と分析した。プーチン大統領の「6カ国協議再開」発言に対しては北朝鮮が望む制裁緩和の方向よりは韓半島朝鮮半島)での影響力を拡大するための発言と解説した。」

「金正恩氏、ロシア訪問目的達成できず」…米専門家らが分析 | Joongang Ilbo | 中央日報

 おそらく金正恩は、これまでに感じたことがなかったほどの孤独を感じていると思われます。アメリカとの交渉も失敗し、中国には顔向けできず、ロシアにも軽くあしらわれることになってしまいました。これでは、外交面で反撃することは不可能です。

 ロシアが、北朝鮮につらく当たったのは、なによりも、北朝鮮の核を警戒しているからでもありますが、もう一つは、日本にも良い顔をしておきたいという本音があるとみられます。気が付けば、北朝鮮の周りには友人出ない国ばかりです。現状の経済制裁が続く限り、北朝鮮が何とかやっていけるチャンスはほとんどありません。