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台湾調略を着実に進める中国

特許情報分析(パテントマップ)から見た「フォックスコン(Foxconn Group)〔中国特許日本語版〕」 技術開発実態分析調査報告書

 日本にとっても重要な問題なはずですが、まだ指摘する人は少ない?

 「 電子機器の受託製造サービス(EMS)世界最大手、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長が16日、2020年1月に行われる台湾の次期総統選への出馬について「数日以内に決める」と述べた。台湾メディアで出馬が取り沙汰されていたが、実際に検討していることを初めて認めた。出馬すれば董事長からは退くとみられ、鴻海の経営にも大きな影響が出る。
 郭氏は16日朝、台北市内のホテルで開かれた米台関係などに関するシンポジウムに出席し、記者団の質問に応じた。「総統選は台湾の今後20年を決める重みがあり、自分が何をすべきか考えた」と発言した。出馬の意向を問われると「数日以内に決める」と述べた。
 また、仮に出馬する場合は対中融和路線の最大野党、国民党から出馬すると明らかにした。同党が進めている公認候補者の選定手続きに参加するとも語った。
 出馬すれば鴻海の経営への影響も甚大だ。総統選に立候補すれば選挙戦などに忙殺されるため、企業のガバナンスの観点から経営トップの董事長職を退く必要が生じる。郭氏は一代で世界最大のEMSを築いた台湾を代表する経営者。同社はワンマン経営で知られる。16年に買収したシャープに対しても大きな影響力を持っている。」

鴻海の郭董事長、総統選出馬に言及 「数日内に決断」 :日本経済新聞

 結論から言えば、郭台銘(テリー・ゴウ)は、反日活動家上がりなのです。鴻海にしても資本関係はかなりおかしな構造になっています。実質上共産中国の代理人のようなスタンスといっても良いでしょう。そのかれが、ここで台湾の総統選にでるとすれば、いよいよ、中国による台湾調略も山場を迎えたと感じざるを得ないのです。

 万一当選することになれば、台湾は中国との併合に向けて大きく舵を切ることになるでしょう。しかも、民主的な手続きのもとに実行されるので、こうなれば、アメリカも日本も助けようがないのです。

 台湾が中国の勢力圏に入れば、シーレーンの問題だけでなく、深刻な影響が及びます。こまりましたねえ。