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傷だらけの米軍

傷だらけのローラ

 我々が考えている以上に、現在の米軍の置かれた状況は悪化しています。

 「

 分裂状態が続く北アフリカリビアで、首都トリポリに向けて進軍していた武装勢力リビア国民軍」が5日夜から6日にかけて暫定政府側の部隊と衝突し、トリポリ郊外の旧空港を占拠したもようだ。石油輸出国機構OPEC)加盟国のリビアが本格的な内戦に突入する懸念が高まっている。
 リビアではカダフィ政権が倒れた2011年以降、トリポリのシラージュ暫定首相の政府のほか、複数の勢力が割拠している。このうちカダフィ政権で軍幹部を務めていたハフタル将軍が率いる国民軍が、拠点とする北東部ベンガジからトリポリに接近していた。
 ロイター通信などによると、国民軍は14年の内戦で破壊されたトリポリの旧国際空港で政府側の部隊と衝突した。国民軍のスポークスマンは同空港を制圧したことを明らかにした。住民による目撃情報もあるという。

 Newsweekの報道によると、海兵隊の将軍は、国防総省のメモをリークすることで、軍隊が南部国境に配備されている間に直面した軍人の家族の苦難を宣伝することを許可した。
 米海兵隊司令官のロバート・ネラー少将は、過去2週間で2つの国防総省のメモをNBCニュースとロサンゼルス・タイムズにリークすることを許した、とニューズウィークは2つのペンタゴンの情報源を引用して報じた。
 文書では、ネラー将軍は国境での展開を含む計画外の軍事支出法案について説明している。これにより、計画外の演習を取り消すか、規模を縮小することになった。報道によると、演習ノーザン・エッジは、海兵隊員と同盟国パートナーとの共同演習で、インド - アジア - 太平洋地域での紛争に備えることを目的としたものだが、「大幅に縮小」されたとのことだ。
 「II海兵探検隊の戦闘力 - 海兵隊の戦闘力の1/3 - は低下しており、現在の状況を考えると低下し続けるだろう」とネラー将軍はメモに書いている。
 NBCに漏らされた手紙はまたキャンプルジューヌへの修理のための資金繰りがなかなかつかないと説明している。それは、昨年のハリケーンフローレンスの影響によるものだ。ネラー将軍は、リチャード・スペンサー海軍長官に、基地への被害総額は35億ドルと推定されており、そのうち13億ドルは建物の修理、17億ドルは建造物の交換で、残りの5億ドルは運用および維持費だと語っている。
 ヒル紙は海兵隊に意見を求めた。
 先週、ペンタゴンはその口座から10億ドルを米国とメキシコとの国境に壁を建設する方向に移す計画を進めた。譲渡は、譲渡を拒否した下院議員公認防衛小委員会の議長であるピート・ビスクロスキー議員(D-Ind。)による手紙の後に続いた。
 「これらの資金は、リプログラミングで説明されている活動には要求も割り当てもされていません」とViscloskyは書いている。」

Marine general let memos leak to demonstrate border deployment hurt readiness: report | TheHill

 結局、壁の建設費と、ハリケーンの被害の修復に資金が掛かり、海兵隊も演習を縮小中止せざるを得ないということです。

 今年の初めに米国中西部を襲った大雪とそれによる洪水はアメリカの穀倉地帯を直撃しています。それだけでなく、米軍の数多くの基地がぼろぼろになっているのです。実際軍人の家族が住む家屋すら失われている始末です。

 これでは、米軍は動きたくても動けません。非常に危うい状況になってきました。