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徐々に高まるハード・ブレクジットの可能性

欧州の危機―Brexitショック

 この段階でほぼハード・ブレクジットが決まったと思います。

 「 フランス、スペイン、およびベルギーの指導者たちは、メイ首相が残り数か月で下院での行き詰まりを打開し、交渉が国会議員の多数の賛成により承認されない限り、英国のEU離脱延期を許さないと語った。フランスの外務大臣ジャン・イブ・ル・ドリアンは、次のように述べている。「メイ首相が欧州理事会にたいして自らの戦略の信頼性を十分に保証できない状況では、離脱延期の申し出は拒否され、ディールは行われないことになる」メイ首相は、ブリュッセルでEU27との会合に参加し、第50条に基づく3ヶ月の延長を確保しようとしている。
 この決定はすでに緊張したBrexiteersの間の憤慨を助長した。
 元保守党指導者のイアン・ダンカン・スミス氏は、国会議員は撤退協定とノートレードのどちらかを選択すべきだと述べた。彼は語っている。「私たちが必要としていないものを土下座して懇願しているのはなぜなのか?」」

Brexit latest: Three EU nations ready to BLOCK May’s extension plea - UK heads for no deal | Politics | News | Express.co.uk

 本音では離脱してほしくないEU諸国は、非常に高慢な姿勢で英国の離脱延期を拒否しようとしています。しかし、そうすれば、英国の離脱賛成派を勢いづかせるだけで、まとまる話もまとまらなくなることがどうしてEUの指導者にはわからないのでしょうか。

 それがわかれば、英国もEUをりだつしなかったでしょうが。

 それはともかく、今後は、3月末での離脱の可能性がますます高まってきたように思います。3月が過ぎれば、あきらめてEU諸国は英国と暫定的な協定を結ぶことでしょう。それで、無事問題は解決し、英国は外交のフリーハンドを得ることになるというのがメインシナリオだと思います。