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中国の新型戦術ミサイル

 IDEXで中国の新ミサイルシステムが発表されました。

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「 中国の人民解放軍(PLA)は、Poly DefenceのCM-501GA精密誘導ミサイルと回転式弾薬CM-501XAを発射することができる陸上移動ミサイルシステムを採用すると予想されている、とAbu Dhabi 2019 International Defenseの展示会および会議(IDEX 2019)における同社の情報筋が語っている。
 資料によると、システムは2つの構成で中国の軍隊に導入される予定である。すなわち6×6装甲兵員輸送車の上に搭載するものと、そして地雷耐性待ち伏せ防止(MRAP)車両のCSK181シリーズの上に搭載するものである。
 後者の構成では、システムは12セルの箱型の発射装置を特徴とし、両方のミサイルタイプの熱射撃を可能にする。発射装置内に収容されているミサイルは様々な数値の組み

合わせにすることができ、それによってシステムターゲットタイプに柔軟性を与えている。
 長さ2 mのCM-501GAは、5〜40 kmの距離で静止している目標と動いている目標の両方を攻撃することができる非視認型(NLOS)ミサイルである。ミサイルは直径180 mm、重さ100 kg以上あり、20 kgの高爆発(HE)爆風破砕弾頭を持っている。その推進システムは、固体推進剤ロケットモーターに基づいていると考えられている。
 ミサイルは、端末の誘導にTV /イメージング赤外線(IIR)シーカーを使用している。何らかの形式の慣性航法システム(INS)、または全地球的航法衛星システム(GNSS)によって支援されたINSが、非終端誘導段階に使用されると考えらている。製造業者は、ミサイルが静止目標を攻撃するとき1 m未満の循環確率確率(CEP)を持ち、移動目標を攻撃するとき90%を超えるヒット確率を持つと主張している。
 長さ2メートルのCM-501XA砲撃砲弾は、30分以上の耐久性があると言われており、70 kmを超える距離で静止している目標や動いている目標と交戦するように設計されている。
 メーカーによると、正方形のセクション(230×230 mm)の弾薬も100 kg以上の重さがあり、より小さな8.5 kgのHE爆風弾頭弾頭を装備している。」

PLA set to adopt new tactical missile system | Jane's 360

 Polyというのは、保利グループで、鄧小平系列の軍需企業です。70KM程度離れた目標に対して攻撃可能なようなので、これはこれでなかなか軽視できない武器といえるでしょう。

 確かに、中国軍の装備に関しては西側の劣化コピーだと言われてきましたが、たとえそうであるにしても、量的に優越する劣化コピーは、質的変換をもたらすことになるでしょう。このまま戦争がない状態で10年間の時間が過ぎれば、日本にとっては非常に厳しい状況に追い込まれるでしょう。