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空回りするトランプ

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トランプ政権もいよいよピンチです。

 「 トランプ米大統領の政策運営が「ねじれ議会」で苦境を深めている。メキシコ国境の壁にこだわる同氏は8日、異例の国民演説に踏み切ったが「国境警備は極めて重要だ」などと乏しい内容に終わった。政府機関の一部閉鎖は過去最長に近づき、共和党からも造反の気配がある。利上げ批判が株安を助長するなど、最近のトランプ氏の言動はことごとく裏目に出ている
 「メキシコ国境の危機が増大している。国境の壁をつくるために57億ドル(約6200億円)の予算が必要だ」。トランプ氏は8日、テレビ視聴者が多い米東部時間夜9時の「ゴールデンタイム」に10分弱にわたって演説した。
 執務室からテレビで直接語りかける国民演説は「重大なメッセージ」と受け止められる。ブッシュ(子)氏は2001年の同時テロ時、オバマ氏は15年にカリフォルニア州で起きた銃乱射事件時に執務室からテレビ演説した。ただ、トランプ氏は事前に検討した「非常事態を宣言して壁の建設を強行する」という窮余の策も封印。これまでの主張の繰り返しに終わった。
 むしろ直後の民主党の反論を印象づけたようにすらみえる。「トランプ氏は米国民を人質にとって、自ら危機をあおっている」。各テレビ局はトランプ氏の演説の直後、そのまま民主党ペロシ下院議長らの反論を放送した。世論調査では「政府閉鎖は議会民主党よりトランプ氏の責任が大きい」と有権者はみており、同党指導部は強気だ。
 1月3日に始まった新議会は民主党が下院の多数派を握り、トランプ政権は「ねじれ議会」の圧力を受ける。予算失効による政府機関の一部閉鎖は9日で19日目に突入し、過去最長(21日間)の更新が視野に入る。ここまでの影響は連邦政府が運営する国立公園や博物館の営業程度にとどまるが、先行きの国民生活には不安の芽が浮かぶ。(以下略)」

トランプ氏、深まる苦境 政府閉鎖続き国民演説も不発 (写真=AP) :日本経済新聞

 そろそろ素人政治家には対応出来ない状態に入り込みつつあります。プロの政治家であれば、下院とうまく交渉できるはずです。しかし、下院を民主党に奪われた以上、何らかの譲歩策が必要であったはずですが、それに対して、「壁の建設」を主張するばかりです。

 このままでは、中国との交渉もどこまで強硬な姿勢を貫けるか疑問です。今回のマーケットの変調も、そのあたりが反映しているのかも知れません。