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米中戦争はかなり近い

米中戦争前夜――新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ

 2019年のテーマは安全保障です。習近平の発言がそれを裏付けています。

  「中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は2日、中国が台湾に平和統一を呼び掛けた「台湾同胞に告げる書」の発表40年に当たり演説し、台湾との「再統一」を確実にするための選択肢として軍事力の行使を排除しないと言明した。台湾は最終的に中国本土に統一されることになるとも強調した。

 習主席は台湾独立を助長するあらゆる試みをけん制。「中国は統一されなければならず、またそうなる。これは、新時代の中国人民を再び大きく活性化させるのに欠かせない条件だ」と述べた。

 また習主席は、中国政府は平和的統一を妨げる外部勢力と台湾の分離独立活動に対して「武力行使を放棄するという約束はしないし、あらゆる必要な手段を取るための選択肢を留保している」と表明。その上で「台湾同胞の利益と安寧を守る」ための方法として「一国二制度」下での統一にも言及した。

 一方、台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)総統は1日、権威主義的な本土では見られない自由を台湾人民が放棄することはないと述べ、中国をけん制。さらに、中国政府は「(台湾人民)2300万人が自由と民主主義を堅持していることを尊重しなければならず」「双方の不一致への対処は、平和的で対等な条件をもってなされなければならない」と述べた。

 中国と台湾は毛沢東(Mao Zedong)率いる中国共産党蒋介石(Chiang Kai-shek)の国民党による国共内戦が1949年に終結して以来、別々の国として統治されてきたが、中国は今も台湾を統一されるべき自国の領土の一部と見なしている。

 台湾は自らを独自の通貨や政治・司法制度を持つ主権国家と考える一方で、中国本土からの正式な独立を宣言したことはない。」

中国、台湾統一で軍事力行使を排除せず 習主席が言明 写真8枚 国際ニュース:AFPBB News

 経済で完全に行き詰った中国は、以前からの予定であった台湾併合で一気に形成の逆転を図ろうとしています。朝鮮半島の状況を含めて、今年中に何らかの動きがあるとみてよいでしょう。

 そこでの要因となるのが不調の中国経済です。国内の不景気のために、地方都市の多くが騒乱状態になれば、待ったなしということになります。

 現在の中南海は、今年度の経済政策の方針も立てることができていません。人民解放軍の暴発の可能性はそれだけ高まっているとみるべきでしょう。どう考えても、今年は平和な年にはならない予感がします。