昨日聞いた話
たまには知り合いの主催する勉強会に出ます。
興味深かったのは、産経新聞の某記者が、安倍首相の対中政策を批判すると、慌てて財務省の担当官から連絡があったという話でした。
今回の中国向け為替スワップは最終的に中国を利することになるということを安倍首相はご存じではなかったようです。
個人的な心証としては、財務省の官僚に問題があると言うよりは、現行の安倍政権が、十分に政策を理解していないことに最大の問題があると感じました。
ある人曰く、安倍首相は1度しかリスクをとったことがないというのです。すなわち、首相に返り咲いたときに、黒田日銀に量的緩和策をとらせたことです。しかし、それ以降は守りに入って、何もしていないのではという話でした。
また、そうかと思うと、安倍首相が中国側に提示したのは、これまでの議論の総決算であって、話題として新しいものはない。むしろ、来年の習近平の訪日に際しては、習近平の外交思想を共同文書に入れろと要求しているそうです。足下見られているよなあという感じです。
これに対して、安倍首相が一帯一路政策に賛同したために、これまで下がっていた一帯一路政策が息を吹き返したという指摘もありました。
全体的に、安倍首相がリスクをとることができないというのは確実なように思えました。このままでは、来年には消費税も10%に上昇するでしょう。気が重いことです。