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日本政府は、中国スパイを米国に送還するだろうか

中国の情報機関――世界を席巻する特務工作(祥伝社新書311)

 アメリカだけでなく、日本も、中国のスパイの被害に遭ってきたのですが、日本もベルギーの例に倣うのでしょうか。

 「 米政府は10日、航空業界の機密情報窃盗を試みたとして、ベルギーから米国に身柄を引き渡された中国情報部員の男を逮捕・起訴したと発表した
 米司法省によると、逮捕・起訴されたのは中国国家安全省職員のシュ・ヤンジュン(Xu Yanjun)被告。2013年以降、米ゼネラル・エレクトリック(GE)傘下のGEアビエーション(GE Aviation)などの企業の機密入手を企てたとされる。今年4月1日、米国の令状に基づきベルギーで逮捕され、今月9日に米国へと身柄を引き渡された。
 中国情報部員が他国から犯罪容疑者として引き渡されるのはこれが初めて。米司法省のジョン・デマーズ(John Demers)司法次官補(国家安全保障担当)は「これは孤立した事件ではなく、米国を犠牲にして中国を発展させる経済政策全体の一部だ」と指摘した。
 米中間ではこのところ、地政学的問題や貿易摩擦ハッカー行為、産業スパイをめぐり緊張が高まっている。米連邦捜査局(FBI)幹部は「前例のない中国情報部員の引き渡しにより、米国に対する経済スパイ活動を中国政府が直接監視していることが明らかになっている」と述べた。」

米、産業スパイ容疑で中国情報部員逮捕 ベルギーが身柄引き渡し 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

 このニュースの肝は、米国国外で逮捕された中国スパイがアメリカに移送され、逮捕されたという点です。日本政府も、他国の例にはすぐ従う方なので、今後、日本で逮捕されたスパイがアメリカに移送されるということも起きそうです。

 ただ、日本には国家警察が存在しません。ですから、他の国とは同じようにとは行かないかも知れませんが。