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横田のオスプレイはだれのために

ハセガワ 1/72 陸上自衛隊 V-22 オスプレイ 初号機 プラモデル 02277

 横田基地オスプレイが配備されました。地元では反対論も根強いようですが、誰が利用するのでしょうか。

 元防衛大臣森本敏氏は次のように述べています。
「米軍には中央軍、インド太平洋軍、欧州軍、北方軍、南方軍など地域を担当する地域別の部隊"地域コマンド"と、戦略軍・空輸軍や、今後作られる宇宙軍とかサイバー軍など、軍隊として特殊な性格を持つ部隊がある。今回、横田基地に配備されるのは、米空軍の第353特殊作戦群という、内陸に入って人質を奪還してくるとか、災害時に人命救助を行う特別な部隊の一部で、作戦時に必要な輸送を行うものだ。すでに沖縄の嘉手納基地には2つの飛行部隊があり、中東や湾岸まで飛べるEC-130という輸送機を運用している。そして横田基地オスプレイを持ってくるのは必ずしも沖縄の拒否があったからではない。日本には嘉手納・横田の他に三沢空軍基地があるが、ここでは北寄り過ぎる。一方、横田には在日米軍司令部と第5空軍司令部があって要人を運ぶこともできるし、沖縄や東シナ海などの南西方面、そして朝鮮半島に行くのに便利だ。日本での災害派遣にも使える」

いよいよ来月からオスプレイが横田基地に正式配備、その意義と懸念点は?

 特殊作戦群ということは、特殊部隊と考えてよいでしょう。人質の奪還なども確かにオペレーションのうちには入るのでしょうが、やはり、日本国内での最大の要人といえば、米国大使でしょう。大使や大使館員、それに米軍高官がスムーズに移動できるようにするということが、今回の配備の最大の目的であったと考えられます。

 仮に、北朝鮮や中国と戦争状態に入った時に、東京都や神奈川県に点在する米軍基地は格好の標的となります。そうなれば、米国要人をそのまま東京に置いておくわけにはいきません。ヘリコプターでは対処できない事態を米軍も考慮しているとみるべきでしょう。

 つまり、東アジアでの戦争の可能性は高まっており、それに対して控えめに準備を始めているというのが、今回のオスプレイ配備の理由であったと考えられます。