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正常化しつつあるシリア

アレッポからの贈り物オリーブ&オイル石鹸2個セット

 アレッポの石けんは昔使っていましたが、手が荒れなくて良かったです。それはさておき、シリアが正常化しつつあります。

 「シリア国営通信によると、同国のアサド政権は29日、南部ヨルダン国境の主要交通路ナシブ検問所を再開した。内戦下で2015年に反体制派が同検問所を制圧して以来、国境の往来は封鎖されていた。

 周辺国との物流が回復に向かう。現地からの報道によると、既に多数のトラックが行き交っているという。南部一帯で反体制派をほぼ一掃し7月に同検問所を奪還したアサド政権にとって、大きな政治的成果となった。

 同検問所は、ペルシャ湾岸諸国とレバノンやトルコを結ぶ中東物流の要衝。ロイター通信によると、11年の内戦開始前には、年間数十億ドル(数千億円)規模の物資が同検問所を通過していた。(共同)」

シリア・ヨルダン国境再開 3年ぶり、物流回復へ - 産経ニュース

 個人的にはこのニュースが一番衝撃的でした。レバノン・シリア・イランというラインを維持するために、イランは必死でシリアを支えてきました。一時はイラン国内で反発が生じていたほどです。よくしられたことですが、レバノンヒズボラとはイランは非常に親密な関係にあります。これで、イランはほっとしていることでしょう。

 それから、シリアのアサド大統領も安堵しているに違いありません。アラブの春の頃は「Asad must go(アサドは退陣すべきだ)」とねちねち当時のオバマ大統領から非難されていました。南部の国境線まで治安が安定化すれば、いまさらアサド退陣という議論は蒸し返されないことでしょう。むしろ、現状のシリアを安定化して、シリア難民を帰国させた方が国際社会にとっていろいろな意味で良いのではないでしょうか。