プーチンのヒットマン、正体を暴露される!
ロシアの国営放送が、英国が指摘する容疑者は、一般市民であることを示すために、わざわざ容疑者をテレビに出演させました。しかし、全くの逆効果となってしまいました。
まず写真を挙げておきましょう。
この右側の赤丸印が犯人と目される人物です。さらに、パスポートの記録から次のような写真も出回っています。
それにしても、人相が悪いですね(笑)。では記事を紹介します。
「 ソールズベリーで神経ガスにより毒殺を試みた犯人の容疑者の一人がロシア情報機関の高位エージェントであったことが特定された。ルスラン・ボシロフと名乗っている男は、アナトリー・ウラジミロビッチ・チェピガという最高位の軍事勲章受章者であった。
捜査によると、チェピガは、チェチェンとウクライナで従軍経験がある39歳の男性で、2014年に極秘裏にプーチン大統領によってロシア連邦の英雄勲章を受章している。
メイ首相がニューヨークの国連で演説を行っているときに、この事実が発表された。
メイ首相は、ロシアが「必死の欺瞞工作で真相をごまかそうとしている」と述べた。
メイ首相は次のように語っている。「我々は、同盟国とともに、適切な行動をとった。そして、われわれの集団的安全保障を確保するために必要な手段を取り続けるだろう」
英国政府は、チェピガと、偽名と考えられるアレクサンドル・ペトロフが、元ロシアのスパイであるセルゲイ・スクリパルと娘のユリアの暗殺を試みたと信じている。
ニック・ベイリー捜査官は、スクリパル氏の自宅で、物質を捜査した際に病院に収容されている。
地元の女性であるドーン・サージェスは、同じ兵器級の毒ガスにされされたのち死亡している。
英検察局は、二人の男性をスクリパル一家の殺人未遂で起訴しており、彼らの逮捕のためのヨーロッパ圏の逮捕状とインターポールの指名手配通知が発せられている。
ロシアは、常にこの容疑を否定し、容疑者は「一般市民」であると主張してきた。
しかし、調査ジャーナリスト組織のベリングキャットは、ボシロフは、実際には、ロシア軍情報部GRUの情報将校であるという証拠を発見した。
彼らは、容疑者に似た人物を特定するために、昔の軍事年鑑を徹底調査した。
ベリングキャットは、極東軍司令部アカデミーの卒業生で、ロシアの英雄賞を受賞した人物の写真を分析した。
調査によって、ボリショフは、写真の一番右側の人物であることを特定し、軍組織のウエッブサイトのデータベースを通じて名前の特定に成功したのである。
ベリングキャットは、パスポートに関連した文書を入所した後で、ボシロフは、実際には「チェピガ」であると信じるに至ったと語っている。
それによれば、「パスポートのファイルには写真が掲載されていた。その写真は、このパスポートが発行されたおおよそ2003年頃のものだ。この若い「ボシイロフ」は、スクリパル事件の容疑者として英国警察が発表したパスポートの写真と極めて似通っていた」
パスポート申請用紙には以前の住所がリストアップされており、データベース上の人物の記録と一致した。
またその用紙には出生地が「ニコラエブカ」とされていたが、チェピガがロシアの英雄勲章を受章した時にも、そう記載されていた。
チェピガは、1978年4月5日生まれで、ロシアのエリート訓練施設を出た後群に加わった。彼の軍歴によれば、第二次チェチェン戦争に参加しており、この紛争で「決定的な役割」を果たした部隊に所属していた。
GRUのエージェントは既婚で1人子供がいるといわれる。チェピガとペトロフは3月に英国を訪問し、東部ロンドンを旅行し、ノビチョクの痕跡が発見された場所の近くのホテルにチェックインした。
彼らはソールズベリーを二度列車で訪れ、スクリパル氏の自宅からわずかなところにあるCCTVにに姿が捉えられていた。
今月初め、彼らはロシア国営放送に登場し、自分たちはソールズベリーの教会見学のために旅行した旅行者だと主張した。
モスクワは、この発表の後コメントを発表していない。英内務相はこの発表を肯定も否定もしていない。
しかし、ガビン・ウィリアムソン国防大臣は、この話を確認しているようだ。というのも、彼は「ソールズベリー事件の容疑者の本当の身元がロシア軍の大佐であることが明らかになったようだ。この件について熱心に働いた皆さんに感謝したい」というツイートを発表して、その直後にそのツイートを取り消した。
国防省は、大臣のSNSでの発言は、個人的なもので、そのツイートが削除されたかどうか感知していないと答えた。スコットランドヤードは、コメントを出していない。」
こうやって小出しに情報を出すところは、京男のようにいやらしいというべきでしょうか(爆)!
毒殺の事実もシギントで把握され、犯人の身元までGRUの大佐であることが暴露され、それでもなお、プーチンは彼らが一般人だというのでしょうか。やっぱり、ロシアはおかしな国だという印象を世界中に振りまいただけなのではないでしょうか。まあ、最盛期のKGBからすれば、実におそまつな暗殺未遂であったといえます。