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ドパルデュー、訪朝の理由

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 ドパルデューといえば、フランスを代表する俳優だったはずですが、何のコメントも残さず今回訪朝しました。

  しかし、今回はドパルデューの気まぐれではなく、彼の国籍問題がありました。彼はオランド政権の時に、富裕層への増税に反対して、ロシア国籍を取得しました。当然、プーチンの肝いりです。ロシアにしてみれば、著名な俳優がロシア国籍を取得することは、宣伝材料としてうってつけです。

 しかし、ドパルデューにしてみれば、母国の税金の重さに耐えかねてロシア国籍を取得したのですから、プーチンから頼まれれば、「いや」とはいえない事情があります。

 そこが、今回のドパルデュー訪朝の背景にあったと考えられます。

 プーチンの側から見れば、北朝鮮に対してフランスの役者という媒介を通して間接的に影響力を行使したということになります。つまり、プーチン北朝鮮をあきらめていないということです。

 北朝鮮の非核化に実質がなかったことが明らかになるのは、そう遠い話ではないでしょう。おそらくは中間選挙の後です。それから、北朝鮮の核問題は再び東アジアを揺るがすことになります。今回のドパルデュー訪朝は、そうした大きなドラマの幕間狂言といえるかもしれません。