FirstHedge 明日の投資情報

投資を搦め手で分析します。

リラ暴落祭り、絶賛開催中!!

2017年10?11月! 超リーマンショックの世界同時暴落が始まる!

 いくら、カタールの支援を受けているとはいえ、そして、EUの支援を受けられそうだとはいえ、プライドの高いエルドアン大統領が事態を正しく処理できるとはどうしても思えません。そもそも、リラのインフレを放置しているのが悪いのであって、素直に利上げしていればここまでひどくなることはなかったはずです。権力は人を盲目にするということなのでしょうか。

  「トルコが来年7月までの1年以内に返済期限が到来する対外債務は約1790億ドル(約20兆円)で、年間国内総生産(GDP)のほぼ4分の1に達する──。JPモルガンは調査ノートでこうした試算を明らかにした上で、通貨危機に襲われている経済が急速に縮小する恐れがあると警告した。
 これらの対外債務のうち、銀行を中心とする民間部門が抱えているのがおよそ1460億ドル政府が返済もしくは借り換えを迫られるのは43億ドル強で、残りは公的機関の借り入れだという。
 JPモルガンは「向こう1年で必要な資金手当ては規模が大きく、市場へのアクセスは難しくなっている」と指摘。中央銀行のデータに基づいて計算したところでは、年内に期限を迎える債務が320億ドル前後存在し、9月と10月、12月にそれぞれ大規模な支払いが発生する。
 ただ「国際的な銀行は少なくとも一部のトルコ向け融資を減らす公算が大きいので、元本の借り換えはいくつかの借り手にとって厳しい状況になってもおかしくない」とみている。
 JPモルガンは、全体としてトルコ企業は外貨建て債務をカバーできるだけの対外資産を保有しているもようで、期限を迎える債務のうち470億ドル程度後は比較的借り換えが容易な貿易金融だと分析し、借り換えリスクが高いのは1080億ドル前後との見方を示した。
 さらに海外からの資金流入が突然止まれば、借り換えリスクが増大して、経常赤字のファイナンスが困難になると付け加えた。」

トルコの対外債務、約20兆円が1年以内に返済期限=米銀試算 | ロイター

 通貨が崩れてしまっているので、リラ建てにすれば返済すべき金額は増加しているはずです。移民流入の障壁になっているという口実が、EU県内ならともかく米英の金融資本に通じるとは思えません。普通に考えれば、年内いっぱいは大丈夫なはずですが、投機筋がそれを待ってくれると考えるのはあまりに早計でしょう。

 おそらくはそれに輪をかけそうなのが、アルゼンチンの状況です。

ここでアルゼンチンも、暴落祭りに参加という知らせが入ってきました。
アルゼンチンのマクリ大統領は29日、国際通貨基金IMF)に対し、500億ドルのスタンドバイ取り決め(一定期間内にいつでも合意した資金の引き出しができる)に基づく融資の早期実施を求めていることを明らかにした
 中銀は前日に続き外貨準備を使い介入を行ったが、ペソ売りは止まらず、ドルに対して7.6%下落した。2015年に変動為替制度に移行して以降、最大の下げとなった。

 ドルに対する終値は34.10ペソで過去最安値を更新。年初からは45.3%超下落している

 マクリ大統領はテレビ演説で「われわれは来年の金融プログラムに係るコンプライアンス(順守)を保証するために必要なすべての資金手当て前倒しでIMFとすでに合意している」と語った。
 アルゼンチン政府とIMFは6月、500億ドルの融資枠設定で合意した。

 IMFのラガルド専務理事は声明で、融資プログラムの実施時期について再検討するようスタッフに指示したと明らかにし、IMFとアルゼンチンが融資枠の設定で合意した時に、世界の金融市場の状況が一段と悪化することは十分想定されていなかったと説明した。

 投資家の間では高インフレや景気低迷、さらには世界的に進む新興国資産の売りを背景に、同国のドル建て債務の返済が来年にも滞るのではないかとの懸念が根強い。

 マクリ大統領は「ここ1週間ほどの市場の動きから、2019年のアルゼンチンの資金調達能力を巡る信認の欠如が新たに見て取れる」と指摘。「2019年の資金手当てを確実にすることで、信認を回復し、一刻も早く成長軌道に回帰することが可能になる」と語った。」

アルゼンチン、IMF融資の早期実施要請 通貨安止まらず | ロイター

 ベネズエラも国家が崩壊しかかっていますし、トルコやアルゼンチンの通貨危機が連動するならば、今後は暴落祭りは盛大になる可能性が高いといえるでしょう。