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ドイツ、トルコへの金融支援を検討

合口 白サヤ 短刀 踊り用小道具 懐剣・匕首(あいくち) 舞踊刀 日本舞踊(短剣・ドス・懐刀・どす・腰刀・刺刀)模造刀

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 リラ暴落で今にも崩壊しそうなトルコだけでなく、EU諸国も追い詰められています。トルコというダムが崩れれば、中東が一気に不安定化するだけでなく、ヨーロッパへの移民の流入は止められなくなります。のど元に合口を突きつけられているのが現在のヨーロッパです。あと5年とは言わず、あと2年から3年でヨーロッパ諸国はクラッシュしてしまうことになりそうです。

  「アメリカの経済制裁がトルコ経済にとって重荷になりつつある中で、ドイツは、トルコへの緊急経済援助を検討している。
 WSJによれば、「我々はトルコを安定化させるために多くのことをしたい」とあるドイツ政府高官は述べている。「我々にはあまり選択肢がない」
 ベルリンは未だにどのような対策をとるか議論している。しかし、国家に管理されている開発銀行によるプロジェクト単位のローンによるユーロゾーン危機の時に用いられたヨーロッパ協調救済措置から二国間援助に至るまであらゆる対策を検討中である。
 WSJ紙によれば、ドイツのオラフ・ショルツ財務大臣は、トルコのベラート・アルバリャク財務大臣と、可能な形態の緊急援助を議論していると、二名のドイツ高官が語っている。
 EUとドイツの官僚は、トルコの経済的な苦境がこの地域を不安定化し、ヨーロッパにさらなる難民の波が訪れることを懸念していると語っている。
 今月初めに、トルコ政府がアメリカ人牧師アンドリュー・ブランソンの解放を拒否して以来、アメリカ政府はトルコに制裁措置を科しており、トルコ経済は苦しんでいる。そのために、通貨のトルコリラは記録的な下落を見せている。
 トランプ大統領は、先週の月曜日、現在の論争に関して、トルコには一切妥協しないと述べている
 制裁措置に関して、あるドイツ政府高官は、「これは絶対に正気ではないそして勉強不足の政策だ」と述べている。
 WSJの報道によれば、ベルリンが最も懸念しているのは、経済的混乱が、EUに流入する難民の数を制限するというEUとトルコとの取引を破壊してしまうことである。EUはトルコに資金を支払う。その代わりに、トルコは自国を経由する難民を取り締まっているのだ。
 二名のEU高官は、トルコに対する可能な救済措置に関して議論が行われてきたが、アメリカの支援を受けるIMFが参加する場合に限られると語っている。
 アメリカはIMFのトルコへの融資の申し出には拒否権を発動すると威嚇しているので、これは実現が困難かもしれない。
 もしIMFがトルコ救済に合意しなければ、EUは新たな金融面の救済措置を検討せざるをえなくなる。それには合意の形成が必要だ、と一人のドイツ高官と二人のEU高官が語っている。
 「トルコは要求を出さざるを得ないだろう。その時初めて、我々は彼らに施せる支援を議論することだろう」フランスの財務省官僚は述べている。
 トルコ財務省のスポークスマンは、トルコ政府の官僚が外部の支援を要請する意思は全くないと語っている。EUのいかなる支援パッケージも緊縮策が必要になる。それならば、エルドアン大統領は拒絶するだろうというのだ。
 ドイツの官僚は、ベルリンは奉加帳方式で二国間金融支援を行うことができる。しかし、別の官僚は、ドイツやEUの支援はIMFの支援が条件になると語っている。
 しかし、先週のドイチュラントトレンドの世論調査によれば、72%のドイツ人がトルコへの資金援助に反対しており、どのような行動をとるにしても政治的な障害になっていることが明らかになった。
 それでも、EUは行動するだろう。
 トルコ外務省の高官は次のように述べている。「我々はトルコが崩壊するのを座視して見守るわけにはいかない。経済的なつながりだけでなく、移民の圧力と地政学的な重要性は、度を越して重要なのだ」」

Germany considering emergency assistance to Turkey in wake of US sanctions: report | TheHill

 トランプ大統領は、ある意味、“天然”なので、偶然採用した政策がうまくいくケースがままみられます。それでも、マケイン上院議員の逝去に伴うあの“けつの穴の小ささ”にはあきれてものが言えません。まだ、娘のイヴァンカの方が常識人です。
 とそんなことはさておき、トルコがイスラム独裁国家に変質しつつあり、そのトルコにEU諸国は難民流入を制限してもらわなければならないという袋のネズミ状態が現在のEUとトルコの状況です
 ただ、メルケル首相から見れば、トルコ支援は、ロシアとの関係改善のサインにもなり得ます。仮に、ドイツがロシアに接近すれば、東欧諸国は裏切られたと激怒し、即座にNATOは瓦解するでしょう。そうならなかったとしても、EUの中に大きな亀裂が生まれることは目に見えています。さらに言えば、メルケル首相さえその気ならば、東欧諸国を犠牲にしても、ロシアに接近するという方策もありということになります。
 ただ、メルケル首相の寿命も今年のドイツ地方選挙によっていきなり終了を迎えるかもしれません。こうしてみるとEUにはつくづく将来がないと思えてなりません。可能性がすべて積んでいるのです。ここまで考えればユーロなんて買えません。