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エルドアンの決断

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 暴走機関車エルドアンが止まりません。国家が経済的に瓦解するのは見たくないものですね。

トルコ地元メディアによると、8月12日の段階で、エルドアンは次のように述べています。

「 エルドアン大統領は、公正発展党トラブゾン拡大地方諮問会議において演説を行った。演説の中で、アメリカの制裁、外国為替の変動について言及した。「トラブゾンの皆さん、我々は彼らのゲームを目にしました。そして、我々はそのゲームに対抗しています」と大統領は述べた。
 さらに続けて大統領は次のように語った。「彼らは金の力で金を支配したいのです。彼らは経済戦争と述べています。我々は我々のゲームを目にして、対抗しています。我々は降伏することはないでしょう。我々は輸出を拡大しつづけることでしょう。」
「彼らは、彼らが儲からないために、金を稼ごうとしています。それは経済戦争と呼ばれています。生産活動で、貿易は収縮するでしょうか。経済的理由はありません。この作戦名は『トルコを引きずり下ろせ』です。その目的は我々の国に攻撃を加えることです。我が国の経済防衛機構は、彼らをトルコとトルコ国家にひざまずかせます」(以下略)」

Cumhurbaşkanı Erdoğan'dan Trabzon'da çok önemli döviz açıklaması! - Haberler

 この演説からもわかるように、エルドアンはいまだにトルコ・リラの金利を上げるつもりは全くないようです。

 ということは、8月13日以降も、トルコ・リラをめぐる混乱は継続するということです。ECBやヨーロッパ各国の金融当局も事態の打開を図るとは思いますが、そこは関係が悪化しているトルコとの関係ですから、前向きな結果が出ることは非常に期待薄です。つまり、ヨーロッパもトルコ二は口も手も出せないということです。

 エルドアン大統領が、心から改心するまで、リラは落下し続けるでしょう。そして、世界の金融セクターは大きな傷を負うとみられます。