FirstHedge 明日の投資情報

投資を搦め手で分析します。

パキスタンの偵察衛星

コナミ SFムービーセレクション プレミアムパック  偵察衛星SID(謎の円盤UFO)+レスキュー・イーグル(スペース1999) 2種セット

中国側の協力で実現しました。

 「今回の衛星の発射は、2011年8月に通信衛星のPAKSAT-1Rの発射以来、中国とパキスタンの宇宙開発協力がさらに進化したことをしめしている。
 中国は、7月9日に、パキスタンが、インド監視のために使用する人工衛星を2基打ち上げた。二基のうち一基(PRSS-1)は、中国が製造したリモート・センシング衛星である。もう一基のPakTES-1Aは、パキスタンが独自に開発した化学実験衛星だ。二基の人工衛星は中国の長征2Cロケットによって、中国北東部の酒泉衛星発射センターから発射された。
 リモート・センシング衛星のPRSS-1は、昼夜の区別なくモニタリングが可能であり、天候が曇っていても稼働させることができる。
 この衛星は、地上の監視、資源探査、自然災害のモニタリング、農業研究、都市部の建設、それに中国の一帯一路計画に対して情報を提供するのに用いられる。科学者によれば、パキスタンはこの衛星をインドの監視にも役立てることができるとのことだ。
 今回の発射は、パキスタンにとってNo.1の同盟国である中国との宇宙開発協力がまた一歩進んだ事を示している。2011年8月に、中国は通信衛星のPAKSAT-1Rを発射した。それ以来、パキスタンは既に5期の人工衛星をもつが、人工衛星を発射する積載量の大きいロケット、それに人工衛星を製造する施設をもたない。
 宇宙開発の点では、インドは、43基の人工衛星を運用しており、パキスタンに先んじている。またインドは、全天候型監視能力を持つレーダー画像衛星ももっている。インドは、衛星画像を用いて、2016年の旗手攻撃を行った。

 3年前、パキスタンは、インドの「南アジア人工衛星」計画から離脱した。インドのモディ首相による南アジア地域協力連合への人工衛星の提供は、「全員が結束して、全員のための開発をSab Ka Saath Sab Ka Vikas(together with all, development for all)」というスローガンを近隣諸国にまで拡張したものだ。しかし、その近隣諸国には中国の影響力が拡大している。
 2015年6月の人工衛星の計画のための会合の後で、パキスタンは、自らの宇宙開発計画があることを仄めかしてその計画から離脱した。
 昨年5月に発射された23億5千万ルピーの通信衛星が、ネパール、ブータンモルディブバングラデシュスリランカ、それにアフガニスタンに提供された。
 PRSS-1は、中国がパキスタンに販売した最初の光学リモート・センシング衛星である。この衛星は中国宇宙技術学院が海外のバイヤーのために製造した17番目の衛星である。
 7月9日の発射は、長征シリーズの279番目の発射である。長征2C型のロケットは主に人工衛星を低軌道若しくは太陽に周期を合わせた軌道に人工衛星を運搬するのに用いられている。また、1999年にモトローラ社のイリジウム衛星が発射されて以来、20年ぶりの国際商業衛星の発射であった。」

To Keep An Eye On India, 2 Pak Spy Satellites Launched By China

 中国の同盟国といえば、北朝鮮パキスタン、それにカンボジアぐらいでしょうか。確かに、インドの人工衛星の提供を振り切って、パキスタンが中国の助力を仰いだのもわかる気がします。

 パキスタンは、バルチスタン地方の問題などで、国家の統一が揺らいでいます。インドの影響力をはねのけて、国家として存続するためには、中国との協力も無視できなかったのでしょう。

 ただ、核保有国であるパキスタンが、偵察衛星を手にしたということは、パキスタンが衛星画像をもとに機動的に核ミサイルを発射する可能性が生まれたということでもあります。

 中国とインドの間で戦争が始まれば、自動的にインドとパキスタンの間にも戦火は及びます。インドと中国の戦争は不可避であるとしても、インドとパキスタンの戦争が始まれば、パキスタンの隣国であるイランにも影響が及ぶことでしょう。パキスタンが衛星画像をイランに提供するようになれば・・・と考えると中東とアジアを連結する世界大戦にもつながりかねません。今回の人工衛星問題はもう少し追跡せねばならないようです。