着々と核開発を進める北朝鮮

　核放棄を宣言しながらも、現在も北朝鮮は核開発を継続しています。これこそ平壌運転というものでしょう。

 　「先週の衛星画像によると、北朝鮮は核研究施設でインフラ整備を数多く進めている。
　北朝鮮の分析機関であるノース38が入手した画像が入手されたのは、トランプ大統領と金正恩が朝鮮半島の非核化の合意書に署名した数週間後のことであった。
　衛星写真は、北朝鮮が寧辺核科学研究センターのいくつかの施設の整備を迅速に進めていることを示している。
　この施設の整備には、新しい冷却水ポンプハウス、複数の新しい建物、冷却水タンクと完成した放射化学研究所の建設が含まれている。報告書によると、原子炉がまだ稼働しているかどうかは不明である。
　38ノースによれば、北朝鮮の核担当官が、金氏が手続きの公式変更を命じるまで、「いつも通りの業務」を進めることになっているとのことだ。
　今月、シンガポールで開催された歴史的なサミットで署名されたトランプと金正恩の間の合意は、アメリカに朝鮮半島の非核化を約束するのと引き換えに、「北朝鮮の体制の保障」を約束する。評論家たちは、この合意は曖昧であり、北朝鮮にあまりにも多くをあたえ、米国には何ら保証をもたらしていないと主張している。
　この首脳会談に先立って、北朝鮮は豊渓里（プンゲリ）の核実験場を廃棄したと主張している。」

Satellite images show North Korea upgrading nuclear research facility: report | TheHill

　結局のところ、米朝首脳会談は、アメリカにとっては失敗だったということです。軍事演習ですらキャンセルするのですから、アメリカは韓国を防衛する意思を失くしたと判断して良いでしょう。後は、在韓米軍の撤退が残るのみです。
　その一方で、中国との対決のために、ロシアと急接近しています。仮に、中国が朝鮮半島を実効支配しても、ロシア、インドなどの協力を借りて、中国を包囲するつもりなのでしょう。
　ただ、このまま事態が推移すれば、韓国は北朝鮮に事実上併合されてしまいます。その後、統一朝鮮は日本に対して挑戦的な姿勢をとることになるでしょう。