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米軍、ギリシャでドローンを展開

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 内容はタイトル通りですが、崩れつつある大国を意識した動きであるようにも思えます。

  「アメリカ軍の無人機がギリシャの飛行場から初めて運用されている。しかし、継続して運用されるというわけではないようだ。
 米空軍は、エーゲ海の近くでギリシャの東側に位置するラリサ空軍基地からMQ-9リーパードローンを使用し始めた。
 米国防総省の報道によると、ペンシルベニア州のエリック・パホン広報官は、アフリカにおける通常の拠点が修理中であるために、ドローンは一時的にラリサに駐留していると語った。 このニュースは、ギリシャの地元紙によって初めて報道された。
 「これらの航空機は非武装であり、偵察にのみ使用される。しかし、運用上のセキュリティ上の理由から、特定の任務に関する詳細は公表していない」とパホン氏は語った。 「この任務と他のものへの支援は、特に南からの脅威に対処するために、域内の外交政策の共同の安全保障上の課題を解決するためには不可欠である。」
 無人機は、両国間の既存の共同訓練の名目でラリサに駐留している。リーパーの離陸と着陸を担当するスタッフがラリサ基地に駐留し、アメリカ本土では運航者は衛星による通常の飛行操作を処理している。これはMQ-9の一般的なセットアップである。
 この航空機は、ギリシャ空域を飛行するだけで、ギリシャ政府が承認し、ギリシャ空域で運航している間は、常にギリシャ航空交通管理当局と接触している」と、アフリカ米空軍のメディア事業責任者であるオーバーン・デーヴィスは語っている。
 パホン氏は、通常、基地でドローンがどの基地から運用されているのかには言及しなかったが、アフリカにはいくつかの選択肢がある。特に、米国は現在、MQ-9の運用増加に備えて、ニジェールのアガデス空軍基地を拡張している。
 ギリシャに駐留するMQ-9の作戦は南方方面に展開されている。この動きはアメリカのNATO同盟国であるトルコを動揺させる可能性がある。米国はトルコ軍のメンバーによる2016年のクーデターの試み以来、ワシントンとアンカラの関係はこれまでずっと緊張している。
 ギリシャは確かにその緊張を利用したいと考えるだろう。特に、地元メディアの最初の報告書は、ウェス・ミッチェル欧州・ユーラシア問題担当米国務次官補が、最近のアテネを訪問した際、インシルリックIncirlikからギリシャへの軍事的プレゼンスの「重要な部分」を検討すると述べた。
 たとえそうならないにせよ、米国が実際にこの任務のためにギリシャの施設を利用できることを示せば、アンカラが注目することになるだろう。」

Why are US drones being based in Greece for the first time?

 ドローンはあくまで偵察目的であって、ギリシャの空軍基地への滞在も一時的とはしていますが、トルコとの関係悪化を見越した動きと判断して間違いないでしょう。
 実際、WSJでは次のように報じています。
「米政府当局者によると、トルコは米軍のインジルリグ基地の使用について公式には新たな制限を設けてはいない。しかし米軍当局者によれば、トルコは同基地での米軍の活動に厳しい視線を向けるようになっている。米政府当局者は、同基地を拠点とする作戦能力を失った場合の影響を抑えるため、継続使用のあり方について内部で検討する必要が生じているとみていると話す。
 あるトルコ政府当局者は、米軍のインジルリク基地を使ったシリアでの空爆の回数が減少していることを認めたが、それは米・トルコ関係の悪化を受けたものではなく、米軍の優先事項がシリアからアフガニスタンにシフトした結果だと述べた。
 トルコと米国の関係は以前から問題を抱えていたが、このところシリアのISとの戦闘をめぐって緊張が激化している。米軍は、トルコが脅威と見なすクルド人民兵を支援しているが、トルコ軍は最近越境し、クルド人が支配するシリア北西部のアフリンを攻撃している。
 米政府当局者によれば、インジルリク基地を使用した戦闘作戦は、昨夏に削減が始まった。米軍当局者は、主要同盟国が関係したあるエピソードを挙げ、それが警鐘だったと指摘する。昨年6月に、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ドイツの議員団が駐留独軍部隊を慰問するため同基地を訪問するのを、今後認めないと表明。このため、ドイツ政府は同部隊をヨルダンに移駐させたのだ。(以下略)」

米軍、トルコ空軍基地の使用を大幅削減 - WSJ

 トルコもアメリカもいろいろ言い訳はするのですが、離婚直前であることには間違いがないようです。