FirstHedge 明日の投資情報

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韓国GM 今晩の8時

渋谷で5時(Romantic Single Version)

 労使交渉は、「渋谷で5時」のようには行かず、完全に破綻しています。このままでは・・・。

  本日23日に韓国GMの運命が決します。韓国GMの取締役会が本日開催され、企業再建手続き(法定管理)申請案件を議決することになっています。当初、20日が「デッドライン」とされていましたが、労使交渉が遅延して23日午後8時に取締役会で再議論することになったのです。
 現段階の労組の主張は以下の通りです。
1.未来発展見通しの提示
2.直営整備事業所ビジョンの提示
3.群山(クンサン)工場雇用問題の解決
4.富平第2工場への後続モデル配分
 このうち1と2に関してはどうにでもなる話でしょう。結局のところ最大の難関は、3の群山(クンサン)工場雇用問題に尽きると言えます。
 
 経営サイドは、群山勤務の社員のうち680人からはまだ希望退職が申請されていません。経営サイドはこれら社員にいつでも希望退職の機会を提供し、約100人を富平・昌原(チャンウォン)工場に配置する一方、残りの職員には4年間無給休職する案を提案しています。
 これだけでも先行きがあやしいのですが、群山だけでなく、富平や整備事業所も別個に要求を掲げており、群山の雇用問題を解決すれば、他の工場の要求ものまなければならず、交渉が纏まる可能性はほぼなくなっています。
 国労組の横暴ぶりも健在で(笑)、労組側は、交渉の過程で暴言を繰り返していました。21日の第13回交渉で群山支会労働組合員がカゼム韓国GM社長に椅子を投げようとしたほどです。
 今回の労使交渉は、これらの案件の一括交渉となっています。一部の譲歩では、とても追いつきません。やはり、韓国GMは法的整理に突入しそうです。