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来月に迫るイラン核合意破棄

ハッピーエンドの選び方(字幕版)

 原油価格などには影響が及ぶことでしょう。ハッピーエンドに終わる可能性は低そうです。

 「トランプ大統領の側近は、アメリカがイランとの核合意から離脱するシナリオを検討していると言われている。

 APによれば、トランプ大統領の安全保障チームは、イランとの多国籍合意から離脱し、アメリカに夜より強硬な制裁をイランに科す戦略を検討中である。その期限は5月12日になる。

 現在考慮されている一つのオプションは、6ヵ月後に新たな制裁をイランに科し、その他の諸国に新たな行動を起こすか、トランプ大統領が「最悪の交渉」と呼んでいる合意を改訂する支援をするかの時間を与えるというものだ。

 安全保障チームのスタッフは、アメリカ抜きでヨーロッパ諸国が合意を遵守するかどうかという問題を検討している。

 イランとの核合意は、アメリカと6カ国が調印したオバマ政権の外交上の業績であるが、テヘランの核計画を停止する代わりに、数十億ドルの凍結されている資金をイランに利用できるようにするというものである。

 トランプ大統領は、1月にはイランが合意を遵守していることを認めなかったが、イランがテロリストへの支援を停止することも含めた改善の余地を見越して、合意からの撤退は行わなかった。」 

Trump aides prepare for Iran nuclear deal pullout: report | TheHill

 アメリカのイスラエル大使館をエルサレムに移転するのが今年の5月です。サウジアラビアのモハメド・ビン・サルマン皇太子は、イスラエルの国歌の存続を認める発言をしています。さらには、トランプ大統領は、米軍をシリアから撤退させようとしています。オバマ政権下ではシリアのアサド政権打倒は大きな政治的目標でした。それを取り下げて、イスラエルVSイランの戦いに本格的に参入するということでしょう。さらに言えば、アフガニスタンタリバンとの間でも政治交渉が行われています。アフガニスタンから無事撤退出来れば、いよいよ中東は戦争の可能性が高まると見ても良いでしょう。

 今回の多国籍合意からの撤退は、その前哨戦に過ぎないのです。そして、ハルマゲドンが始まる事になります。