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米朝韓首脳3者会談の意味

第11話:学問のすすめ

第11話:学問のすすめ

 北朝鮮の当初の主張では、朝鮮を統一し、在韓米軍にはお引き取りを願う,ついでに米国との国交を正常化するということが目標になっています。

 今回の三者協議では、この北朝鮮の希望に添った形で行われる事になりそうです。日本に対しても、拉致被害者への配慮がないとは考えにくいですし、なにより、核査察は厳重に行われる事になる筈です。

 統一朝鮮が完成すれば、アメリカは韓国を防衛する義務から解放されることになります。逆に、核を持たない統一朝鮮にとっては安全保障の基盤を失う事になるでしょう。つまり、中国、ロシアの軍事侵攻を受けてもアメリカも日本も傍観することになるということです。

 統一朝鮮が成立しても、しばらくの間は反日・反米的姿勢はなくならないでしょう。しかし、そのことで国家の独立を失うとすれば、Penny Wiseとしか言えないことになります。

元ネタはこちらです。

 「韓国の文在寅大統領は21日、4月末の南北首脳会談に向けた準備委員会に出席し「(会談の)進展状況によっては、南北と米国の3者による首脳会談につながる可能性もある」と述べた。文氏が公式の場で米朝韓の首脳会談に言及するのは初めて。

 南北首脳会談と、米国側が5月末までに開く意向を示した米朝首脳会談の後、3者会談が開かれる可能性に触れた発言とみられる。米朝会談が南北の軍事境界線がある板門店で開かれる場合、文氏が出席し3者会談とすることができるとの見方もある。

 文氏は会合で、南北や米朝の各首脳会談を経て「朝鮮半島の核問題、平和問題を完全に終わらせなければならない」と強調し「われわれは(米朝韓の)首脳間合意を通じて成し遂げようという明確な目標とビジョンを持っている」と述べた。

 文氏は将来的な米朝間または米朝韓の間の経済協力にも言及し、準備委に「大胆に戦略を準備してほしい」と注文した。(共同)」

米朝韓首脳会談の可能性も 文在寅・韓国大統領が初言及 - 産経ニュース

 この三者会談の話が出てきた以上、会談場所は板門店で決まりでしょう。北欧やスイスでの米朝首脳会談の可能性は低くなったように思います。

 日本の対応で言えば、谷内正太郎NSC局長は何をしているのでしょうか。北朝鮮ベースで議論が進んでいることに深く危惧を覚えます。