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最後の手を打った金正恩

#116 愛と闘魂!グローブVSパンツの決闘!!

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 このままではどうしても戦争という瀬戸際が近づいていました。これまで核兵器を維持するとしていた立場をかなぐり捨ててでも、韓国に対してクリンチ戦略を採らざるを得なくなったのです。

  ただ、中央日報は次のように伝えています。

北朝鮮労働党機関紙労働新聞が5日に行われた文在寅(ムン・ジェイン)大統領の対北朝鮮特別事前代表団と金正恩キム・ジョンウン労働党委員長の面談および晩餐の便りを6日、積極的に報じた。同日付の論説では「核武力は正義の宝剣」と主張して事実上核放棄の意思がないということを示唆した。 (中略)

  しかし、新聞は同日「米帝の反倫理的な核犯罪歴史にけりをつけなければならない」という見出しの情勢論説で「我々の核武力は血で汚された米国の極悪な核犯罪歴史にけりをつけ、不倶戴天の核悪魔を惑星で永遠にはき捨てるための正義の宝剣」と話した。 

 論説は「米国の策動によって世界のいろいろな所で核戦争への脅威は日々高まっている。その中で朝鮮半島は核戦争の危険の陰が最も濃厚に落とされているところになっている」として「米国は南朝鮮に多くの核兵器を前進配置して各種挑発行為を繰り返しながら我が共和国を露骨に脅威・恐喝してきた」と明らかにした。 (以下略)」

北労働新聞、1面には「満足した合意」…論説には「核は正義」 | Joongang Ilbo | 中央日報

 結局のところ、北朝鮮には核放棄の意思はほとんどないのです。アメリカと交渉するとしても、あくまで時間稼ぎということがわかります。韓国は今回の会談を成功と考えているのかもしれませんが、トランプ政権はこのままでは交渉にでないでしょう。なにより、安倍首相との調整が必要になります。

 一見すると、明るい話題のようにも見えますが、状態としては決して予断を許さない状況であると言えます。

 仮に北朝鮮が核を断念したとしても、統一朝鮮が生まれる可能性は高くなっています。その下で、果たして、日本の企業が従来通り韓国で創業できるのでしょうか。日米の連合と中国の対立が本格化するにつれて、統一朝鮮は当然中国側につくでしょう。そうなれば、投資の全ての前提は崩れることになります。そのリスクを日本企業は十分に計算しているのでしょうか。