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ジョセフ・ユン氏、米の北朝鮮特別代表辞任

ヴァイスシュヴァルツ/“バニーガール”ゆんゆん(RR)/この素晴らしい世界に祝福を!2

 北朝鮮情勢が非常に緊迫しています。この段階でのキーマンの辞任は吉と出るか、凶と出るか‥。

 産経新聞から引用します。

 「国務省のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表が、今週いっぱいで辞任することが26日分かった。国務省当局者が明らかにした。詳しい辞任理由は不明だが、ユン氏はワシントン・ポスト紙に「自分の個人的な決断だ」とした上で、ティラーソン国務長官が渋々受け入れたと話した。

 ユン氏は核・ミサイル開発を進める北朝鮮問題を巡り、日米韓の連携などの調整役を務めてきた。米朝対話にも前向きとみられており、直接対話の機運が出てきた中での担当高官の辞任は、今後の情勢に不透明感をもたらす恐れもある。(以下略)」

米の北朝鮮特別代表辞任へ ジョセフ・ユン氏「個人的な決断」と報道 - 産経ニュース

 このジョセフ・ユンに関しては以前のエントリーで取り上げました。

 ここで、「 北朝鮮を巡っては、トランプ大統領金正恩朝鮮労働党委員長の挑発的な言葉の応酬で軍事衝突への懸念が高まったが、一方で国務省のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表が「ニューヨ-ク・チャンネル」を通じて北朝鮮国連代表部と接触している」と指摘しておきました。

 オバマ政権の時には用いられなかったニューヨーク・チャンネル、その核心にいたのが、このジョセフ・ユンなのです。

 このジョセフ・ユンのこの段階での辞任には裏があると考えるべきでしょう。産経ではティラーソンも渋々みとめたとありましたが、一度民間人になることによって交渉を継続させようとしているのではないでしょうか。

 トランプ政権としてはあくまで公式には交渉しないということになっており、日本もその点には敏感になっています。ですから、自由な立場で交渉するためには、こうした措置も必要ということなのだと思います。

 平昌オリンピックも終わり、パラリンピックが終われば再び緊張が高まります。現段階ではっきりしているのは、米韓軍事演習が行われること、臨検などの制裁が強化されること、そして軍事的対応の準備が進みつつあることです。こうみれば昨年末よりははるかに紛争勃発の可能性が高くなっており、北朝鮮にとってはまさに危機的状況です。

 実際にアメリカが先制攻撃を仕掛ける場合には,最低限、中国,ロシアとの事前の了解が必要になります。その交渉が今後2週間の間に行われることでしょう。パラリンピックの後は何が起きてもおかしくはないといえます。