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情報収集衛星の打ち上げ成功

現代萌衛星図鑑

 いやあ、ほんとうによかったです。戦争の危機が迫りつつある現在、情報収集衛星は日本にとっての死活問題ですから。

  メディアの報道によれば、三菱重工業宇宙航空研究開発機構JAXA)は27日午後、政府の情報収集衛星「光学6号機」を載せたH2Aロケット38号機を鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げに成功しました。

 情報収集衛星は、他国の軍事関連施設などを監視する事実上の偵察衛星を指しますが、これには2種類あります。すなわち、超望遠デジタルカメラを備えた光学衛星と、夜間や悪天候でも撮影できるレーダー衛星です。これらはすべて政府の内閣衛星情報センターによって運用されます。現在、予備機を含め6基(光学3基、レーダー3基)が運用されており、最終的には10基態勢にまで増強される予定です。

 普通、情報機関といえば、内閣衛星情報センターのような各省庁からの出向で成り立っている組織は、うまく機能しないというのが相場です。内閣衛星情報センターの場合であれば、内閣官房をはじめ、外務省、防衛省警察庁などの出向から構成されています。寄り合い所帯であれば、縄張り争いなどでうまくいかないのですが、内閣衛星情報センターは例外らしいのです。

 その理由は、「首相直属の機関であるため」と知り合いは語っていました。内閣衛星情報センターは、防衛省の情報本部と並んで日本のシギント帰還の二本柱です。今後も、2008年のベラノフ事件のような情報漏洩事件が起きないことを祈ります