勝負を投げ始めた北朝鮮
そろそろ限界ということなのでしょう。ロイターの報道によれば、「金英哲氏は韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長との会談で、対話のドアは開かれていると述べ、米国と対話する意思があると繰り返し表明した」とあります。
金英哲氏は、40人以上が犠牲となった2010年3月の韓国哨戒艦「天安」撃沈事件の指示を下した人物として知られており、韓国側の遺族は閉会式受け入れに猛反発しています。さらに韓国の保守系の野党議員からも「韓国の地を踏めば射殺すべきだ」など物騒な発言が飛び出しているほどです。
ただ工作の最前線にいる、そして制裁の対象ともなっている人物が繰り返し「対話する意思がある」と表明しているのは、北朝鮮も米国の本気に気がついたからなのでしょう。
結局のところ、北朝鮮は米国を見くびっていたのです。昨年の段階では準備不足でしたが,今年の後半に入れば、先制攻撃の準備はある程度整うでしょう。
此に対抗するためには、さらなる核実験か、RVの検証のためのミサイル実験が必要なはずですが、ここに来てそうした話も聞こえてきません。
核を持ったままの国家承認は不可能です。あと2週間で北朝鮮の命運は決定されるでしょう。