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新たな制裁措置は臨検の強化

沈黙の制裁 [レンタル落ち]

 アメリカは北朝鮮を本気で追い込んでいます。そのことがわかる新たな制裁措置です。

  「トランプ政権と主要なアジア同盟国は、北朝鮮制裁を犯した疑いのある船舶の臨検を拡大する準備を進めている。その中には太平洋地域で米国沿岸警備隊を配置させる計画も含まれている。
 ロイターによれば、ワシントンは、北朝鮮核兵器開発計画を凍結するために、日本、韓国、オーストラリア、シンガポールをはじめとする地域パートナーと協議を重ねてきた。
 疑わしい船は以前にも察知されているが、新たな戦略はそのような作戦の範囲を拡大するが、海上封鎖にまでは至らないものになる見込みだ。というのも、北朝鮮海上封鎖を宣戦布告と見なすと宣言しているためである。
 この戦略は、匿名の情報筋によると、禁止兵器部品やその他の禁止された貨物を北朝鮮に運ぶ疑いがある船舶の追跡と摘発の可能性を向上させることを要求している。作戦の規模に応じて、米国は太平洋司令部の海軍力と空軍力を強化することを考慮できる。
 米国主導のイニシアティブは、まだ公式に発表されていないが、武器放棄に関して、北朝鮮との交渉を早急に行いたいと考えているワシントンの姿勢を示している。
 北朝鮮は、米国の本土に到達する可能性のある核弾頭ミサイルの開発を完了するのに数ヶ月しかかからないかもしれない。そして、国際的な制裁にもかかわらず、公海上での密輸や船から船への禁制品の移送によって制裁措置が回避されている。
 ホワイトハウスはコメントを出していない。
 この努力は、公海上の船舶、もしくは協力することを選択した国の領海上の船舶を標的とすることができる。しかし、この作戦がアジアを越えてどの程度迄広がるかは不明である。
 ワシントンは金曜日、北朝鮮の船舶貿易に関連した数十の企業や船舶に制裁措置を発動させ、国連に団体リストをブラックリストに載せようとした。この動きは、原油の輸入は石炭の輸出を目論む北朝鮮海上密輸活動を止めることを目的としたものだ。
 制裁強化と公海上でのより断固とした措置は、北朝鮮と韓国の微妙な外交が勢いを増している時に、緊張を高める可能性がある。そして、米軍のリソースを至る所に拡大することになり、おそらくは新たな出費が必要になり、この地域の諸国の間での不安を産み出すかもしれない。(以下略)」

Exclusive: U.S. prepares high-seas crackdown on North Korea sanctions evaders - sources | Reuters

 沿岸警備隊まで動員するというこの流れから見れば、アメリカの本気の度合いが伝わってきます。さらなる制裁の強化は、北朝鮮も具体的な対応を取らざるを得ない事態になることが予想出来ます。場合に射よっては、北朝鮮の核が先に発射されるというケースも想定しなければならなくなってきました。
 しかし、一方で、ここまでしても、北朝鮮の核開発を停止させたいという熱意とも見えます。北朝鮮が核で譲歩すれば、我々が予想もしなかったような変動が朝鮮半島に生じるかもしれません。