FirstHedge 明日の投資情報

投資を搦め手で分析します。

口をつけられなかったマルゲリータと同じぐらい珍しいドル強気派

マルゲリータ! -Three Girls Make a Market!- (feat. 咲音メイコ(MEIKO)&弱音ハク(初音ミク)&メグッポイド)

 このところドルの下落が止まりません。それこそスノボーのハーフパイプのようです。

 ブルームバーグからです。

「ドルは売り。これが、米マイアミで今週開催されたトレードテックFXで発言した運用担当者やストラテジストのほぼ全員からのメッセージだ。この会合には為替市場参加者500人余りが出席した。

  ドル売りの賛同者は他にもいる。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のファンドマネジャー調査によると、ドル売りは2番目に活発な取引であり、ドルに対する強気な賭けは最も痛みを伴っている。

  ドル弱気派は、世界経済の成長の高まりが各国・地域の中央銀行に刺激策の縮小を促す一方、投資家は非ドル建て資産に資金をシフトするため、ドルに下押し圧力がかかると指摘。さらに、センチメントとポジションがドルにネガティブな現状は、すぐ変わるようにはみえないとアナリストらは指摘する。

  ラフィキ・キャピタル・マネジメントの調査・戦略責任者スティーブン・イングランダー氏は、「ドル強気派は口をつけられなかったマルガリータと同じぐらい珍しい」とリポートに記述。「金利上昇とサイクル終了を巡る不安がドルの運命を決定づけるだろう」とし、短期見通しは「財政拡大と景気拡大の耐久性に対する投資家懸念が暗くしている」と付け加えた。」

「ドル売り」大合唱のマイアミ為替会合、弱気派が席巻-500人超参加 - Bloomberg

 日本経済は決算の結果から見ても好調なはずですが、こうした円高が継続すると途端に業績が悪化してしまいます。原油は下落するので良いのかもしれませんが、売りが売りを呼ぶという展開になっています。

 懸念と言えば、米国金利の上昇です。米国10年債の金利が10年物米国債の利回りは今後半年の間に3.5%に達すると、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが予想しています。この予想が正しければ、米国株は調整局面に入るでしょう。そうすると必然適時好調な日本の株式市場にも影響がでてくることになります。

 

(追記)ロイターによれば、「麻生太郎財務相は15日の衆議院予算委員会で、足元で1ドル=106円台に円高が進行していることについて、日米ともに経済ファンダメンタルズは良好であり、口先を含めて介入が必要なほどの円高でも円安でもない、と語った。」とありますので、日本の財務大臣が円買いを認めたと読むことができます。少なくとも,海外の投機筋はそう考えるでしょう。というわけで、円高は暫く続きそうです。