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ハリス司令官がオーストラリア大使に

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 アメリカの対中包囲網の一環です。それはそうと、ハリス司令官は日本の横須賀生まれで日系人という経歴の方です。

 「トランプ大統領は、アジア太平洋地域の軍事作戦を担当している司令官をオーストラリア大使に任命した。
 米軍で最も有名なアジア系アメリカ人の1人であるハリー・ハリス司法長官は、2015年以来太平洋司令部を指揮しており、対中国でタカ派として名声を博している。
 ホワイトハウスは、指名を発表した声明で、ハリスを「インド洋太平洋地域における広範な知識、指導力地政学的専門知識を持ち数多くの叙勲を受けている戦闘実績のある海軍将校」として称賛した。
 ハリスは海軍に39年間仕えてきた。1978年に海軍士官学校を卒業し、1979年に海軍飛行士官に任命された。彼は2015年5月に米国太平洋司令部に配属された。オバマ政権時代、彼は南シナ海における中国の建設に関して行政官僚と衝突し、より強硬なアプローチを取ってきた。ハリス氏は、2016年2月、上院軍事委員会に「私の意見では中国が明らかに南シナ海を軍事化していると考えている」「そうではないと信じるのは、地球が平らだと信じるようなものだ」と述べた。
 また、ハリスは、北朝鮮がこの地域で最大の脅威であると定期的に警告している。 しかし、緊張の高まりに直面して、彼は外交が危機を解決する鍵であるとも述べている。
 「外交は北朝鮮の主な努力でなければならないが、信頼できる軍事力に裏打ちされた外交でなければならないことは明らかだ」とハリスは11月に述べた。
 トランプ政権は、大使候補、特に北朝鮮危機の解決に必要なアジア太平洋地域の重要な同盟国の大使候補者の選出が遅いと批判されている。
 先月、トランプ氏はビクター・チャを駐韓大使に選出することを辞退したと伝えられている。伝えられるところによると、北朝鮮発の軍事活動を抑止するために北朝鮮に限定的攻撃を行うといういわゆる鼻血戦略に反対したためだとされる。」

Top admiral in Asia-Pacific nominated for Australia ambassador | TheHill

 ハリス司令官の次の任地のオーストラリアは、アメリカとの関係も強いのですが、その一方で資源の輸出先の中国の意向も常に気にしなければならない、いわば二股外交をとる国として有名です。

 たとえば、海兵隊南シナ海をにらんで駐留するオーストラリア北部ダーウィンで、駐留拠点にほど近い港湾を中国企業に99年間貸与する契約が締結されたことなども記憶に新しいところです。

 そのためにオーストラリアの外交通商省にも中国のスパイが浸透しているとしばしば報道されています。ファイブアイズの加盟国ですから、話してわからないということはないのでしょうが、話さなければわからないという側面があるのかもしれません。

 中国との対決が本格化しつつある中で、ハリス大使の活躍に期待したいと思います。