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B52は今日も爆弾を投下する

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 B52が実戦で使われるといえば、ベトナム戦争の北爆などを思い起こすのですが、現在でも用いられているとは驚きです。しかも、アフガニスタンで。上の図はアフガニスタンのバダフシャン州の地図です(出典:ウィキペディア)。

  「アフガニスタン駐留米軍は、アフガニスタン北部で精密空爆を開始し、タリバンの収入源、訓練施設、支援ネットワークをそぎ落とそうとしている。
 NATOのレゾリュート・サポート・ミッションは、「過去96時間にわたって、米軍は、バダフシャン州のタリバン訓練施設に対して空爆を行った」と述べた。
 「これらの攻撃において、米空軍B-52は、タリバンの戦闘基盤に24個の精密誘導弾を投下し、B-52から投下された誘導弾としては記録に残る規模だ」とResolute Supportは指摘する。
 今回の攻撃は、中国とタジキスタンとの国境を共有する地域に焦点を当てている。
 アフガニスタン政府関係者らは、中国の新疆地域と接する遠隔地と山間部の地域である軍橋に沿って、新たな軍事基地を建設するよう交渉中であることを示している。
 アフガニスタン国防省のモハメド・ラドネシュ大統領報道官は、「我々はそれを構築するつもりだが、中国政府は部隊を財政的に支援し、装備を提供し、アフガン兵士を訓練することを約束している」と語った。
 中国のアフガン安全保障上の懸念が、この地域への爆撃を招いたのかどうかは明らかではない。 しかし、今回の攻撃は、タリバンの前哨基地から逃げ出した古い設備を排除した。
 「空爆はまた、車両搭載の即興爆発装置が装備されていた盗難されたアフガン国軍車両を破壊した」と声明は発表した。
 バダフシャン州にあるアフガン警察の基地は、2015年7月にタリバン戦闘員に降伏し、約100人の警察が戦闘の地位をあきらめて反乱グループに加わった
 バダフシャン州議会議長は、「3日間、拠点で警察を援助するための支援は行われなかった。その結果、選択肢がなくなり、タリバンに加わることを余儀なくされた」と述べた。 最も最近の攻撃は、ヘルマンド州の薬物精製所に対する空爆を含む、タリバンの支援ネットワークを全国的に低下させる米国の作戦の一環である。
 アフガニスタン国防省は、今回の攻撃を、麻薬密売人に課税すると知られているタリバンに対する猛烈な攻撃の始まりとして歓迎している。
 しかし、一部の研究者やアフガニスタン復興特別監察官は、国防省タリバンに与えた被害総額に疑念を提起している。
 「破壊された総数は、重要なものだけで、実験室はアフガニスタン自体で破壊されているので、たとえばイギリスやパキスタンなどで妨害が行われた場合よりも被害ははるかに軽微なものにとどまる」とブルッキングス研究所のヴァンダ・フェルバブ・ブラウン研究員Vanda Felbab-Brownとその同僚は、ミリタリー・タイムズとのインタビューで語っている。
 支援担当官はまた、クンズゥス州の空襲が、タリバン戦闘員がクンズズ市を奪取するのを防止するのに役立ったと述べた
 米政府関係者は、タリバン武装勢力の目標を達成できないことを示す指標として、タリバンが街を守らなかったことを指摘している。
 声明の中で、Resolute Supportは、2017年にタリバンは「繰り返される自慢と試みにもかかわらず、単一の都道府県の首都を獲得しなかった」と指摘した。
 「タリバンは戦場で勝つことができないので、無実の民間人に害を与え、苦しんでいる」とジョン・ニコルソン(John Nicholson)司令官は語った。 「彼らができることは、無実の人々を殺し、他の人々が建てたものを破壊することだけだ」

US bombing expands to Afghan province near Chinese border

 今回取り上げたのはバダフシャン州での米軍の攻撃ですが、実は同じ地域のワハーン回廊に人民解放軍アフガニスタン当局と協力して軍事基地を設営しています。
 つまり、アフガニスタンで米ロだけでなく米中も対峙するという図式が生まれつつあります。パキスタンと並んでアフガニスタンも目が離せない地域になりました。国防総省は爆撃の模様の動画を公開していますが、半端ないの一言に尽きます。