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ロシアにますます警戒心を高めつつあるアメリカ

 いわゆる「ロシアゲート」に実体がなかったとしても、この10年程度のロシアの活動を見れば、「極悪」に見えることは確かです。プーチン大統領は、トランプ大統領とはうまくやれると考えていたのですが、ワシントンにはロシアの味方がほとんどいないという事実を直視しておくべきでした。

 「レックス・ティラーソン国務長官は、火曜日に、ロシアが既に中間選挙に干渉しようとしていると述べた。
 「もしロシアが干渉しようとするのであれば、その方法を見いだすだろう。我々は自分達が執れる手段を採用することができる。しかし、一旦ロシアが干渉すると決めれば、それを予防することは困難である」とティラーソン国務長官はフォックステレビに述べた。
 ロシアによるアメリカの選挙への干渉を黙認するのではなく、ロシアと対決することが重要だとティラーソンは述べている。
 ティラーソンの評価は、マイク・ポンペオCIA長官の見解を反映している。ポンペオ長官は先月、ロシアが今年の中間選挙に影響を与えようとしているという「あらゆる予想(every expectation)」があると述べている。
 ポンペオ長官は、アメリカが「我々の選挙に大きな支障が及ばないようにしっかりと対抗する必要がある」と述べている。
 インテリジェンス・コミュニティーは、昨年発表された報告書の中で、2016年の大統領選でトランプ候補が勝利することを目的として作戦を遂行したと結論づけている。
 トランプ政権は,先週、制裁の脅威は「抑止として既に機能している」と論じ、ロシアには追加制裁は行わないと述べている。」

Tillerson: Russia already looking to interfere in 2018 midterms | TheHill

 問題は「ロシアゲート」よりも、ヨーロッパ諸国への工作が度を超していることをアメリカ政府は問題視しています。内政干渉に関しては、「お前が言うな(笑)」という気がしますが、フランスの国民戦線への支援などは「やりすぎ」の感がぬぐえません。
 行政機関,特にペンタゴンもロシアを脅威と考えており、議会の中でもロシアの味方はいません。このままでは日米VS中ロというセットの戦争が起きる可能性があります。